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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』目黒 蓮さん(28)ーー初対談時は半分ファン、もう半分は近所のおばちゃんの気持ちでキュンキュン

目黒 蓮、坂本冬美
そう、あれは「モゴモゴ交友録」の連載スタート記念として実現することになった「モゴモゴスペシャル対談」の打ち合わせの場でした。
ーーどなたか、お話ししてみたい方、会ってみたい方はいませんか?
言われてとっさに浮かんだのは……この方しかいません! そうです、桑田佳祐さんです。
それは、そうなんですけど……モゴモゴモゴ。『ブッダのように私は死んだ』のレコーディングのときも、一緒にお食事をさせていただいたときも、緊張しすぎて何を話したのか記憶になく、本当にお会いしたことすら夢だったんじゃないかと思えるほどですから、とてもじゃありませんが、対談は無理です(苦笑)。
ーー編集部が責任を持ってオファーするのでおまかせください。どなたがいいですか?
さぁ、さぁ、さぁと、前のめりに迫られ、そこまでおっしゃっていただけるなら……と、絶対に無理だと思いながら、お名前を挙げさせていただいたのが、Snow Manの目黒蓮くんです。
きめきめの顔はカッコいいし、ダンスもうまいし、声もいい。そのうえピッチのよさ、歌のうまさも群を抜いています。
一度だけ、事務所からのご招待でSnow Manのライブに行かせていただきましたが、ステージ上で輝いている目黒くんは、テレビ画面で見るより何倍も何十倍も素敵でした。
半分はファンの気持ちで、もう半分は近所のおばちゃんのような気持ちでお会いした目黒くんは、わたしが思っていたとおり真面目で、周囲を包み込むような優しさと、さりげない気遣いができる好青年でした。
対談をさせていただいたときには、映画『おそ松さん』で主演を務め、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』への出演を決めるなど、スター街道を着実に歩んでいらっしゃいましたが、その後の活躍は目を瞠るものがあります。国宝級イケメンにうっとりし、ドラマ『silent』では、目黒くんが演じた「若年発症型両側性感音難聴」を患った佐倉想に、世の女性と同じように年甲斐もなくキュンキュンしていました。
対談の後、目黒くんに会ったのは『第73回NHK紅白歌合戦』の1回だけ。歌番組でご一緒するどころか、テレビ局の通路ですれ違うということもありませんが、目黒くん情報はファンクラブに入っているうちのスタッフのコを通して、私の耳にも届いてきます。
えっ!? わたしですか?
わたしがファンクラブに入っているのは、桑田佳祐さんだけ。そうは見えないかもしれませんが、これでも一途な女なんです(笑)。
雑誌の表紙はもちろん、テレビ、映画に引っ張りだこ。世界的なブランド「フェンディ」のグローバル メンズウェア アンバサダーおよび、ジャパンメンズブランドアンバサダーに就任するなど大・大・大活躍。はるか上空で煌めく大きな星を見上げるような存在になってしまいましたが、それでもテレビの生放送などを見ていると、目黒くん自身は何も変わっていないことがわかります。
どんどん洗練されて、ますますカッコよくなっていますが、尖ったところも驕ったところもないし、ガツガツしたところもない。今いる座を守りたいとか、この座は誰にも譲らないぞという執着心のカケラもない。いつでも、どこでも、どんな場面でも100%。それがわかるから、近所のおばちゃんとしては健康面が気になります。
Snow Manのデビュー5周年をファンの一人として喜びたいし、無理は承知でチケットが当たったら、4月の国立競技場や6月の日産スタジアムにも行きたい。でも……。またちょっと痩せちゃったんじゃないのかな? 大丈夫かな!? そんな心配をしている近所のおばちゃんです。
さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新アルバム『想いびと』が好評発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋