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「面白くない」と思うお笑い賞レースランキング「審査に厳しさがない」「温かい目で見る必要がある」残念な評価の1位は?【500人に聞いた】

「令和ロマン」の髙比良くるま(左)と松井ケムリ
3月8日、芸歴3年目の友田オレが優勝して幕を閉じた『R-1グランプリ2025』(関西テレビ制作・フジテレビ系)。関連ニュースも数多く配信され、盛り上がったように思えるのだが、ネット上では《審査員の好みが偏っている》《作り込んだネタが不利なのは納得がいかない》など、結果への批判も噴出した。
「今や賞レースの視聴者も、SNSに感想を書き込める時代ですからね。審査方法への不満や、知らない芸人ばかりでつまらないという感想、ネタがうるさいなどの単純な好き嫌いなど、大会のたびに様々な反応が可視化されています。賞レースが増えてきたことで、好みが分かれている面もあるでしょう」(放送作家)
今回、視聴者の本音を聞き出すべく、日本全国の10代から60代の男女500人に「面白くない」と思うお笑い賞レースをアンケート。対象は、全国的に開催される5大会に絞った。
3位から、コメントとともに見ていこう。
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【第3位】『THE SECOND ~漫才トーナメント~』 85票
2023年開始で結成16年以上の芸人限定で行われる、フジテレビ系の漫才コンテスト。過去にはギャロップ、ガクテンソクが優勝したほか、マシンガンズなど優勝を逃したものの再ブレイクを果たした芸人も多いが……。
「これだけ一度も見たことがなく、需要があるのか分からないから」
「優勝してもテレビに出ないから認知されてない」
【第2位】『M-1グランプリ』 99票
ABC制作・テレビ朝日系で放送される、言わずと知れた漫才の老舗賞レース。2001年に開始し、間に休止期間はあるものの2024年の第20回大会まで開催されてきた。2024年には、令和ロマンが史上初の連覇を果たし、大きな話題となった。しかし、もっとも知名度が高いと思われる番組だが意外にも2位に。
「変に箔が付きすぎてる」
「あんなに緊張感あふれるものにしなくていいと思う」
「芸人さん(審査員)が思う面白いと、一般人の私たちが思う面白いにギャップを感じるようになったから」
【第1位】『女芸人No.1決定戦 THE W』 185票
2位とはほとんどダブルスコアで1位になってしまったのは、2017年に開始し、2024年で8回目を迎えた、女性芸人限定の大会「THE W」(日本テレビ系)だ。2024年には史上初めて、“フリー芸人コンビ”にぼしいわしがチャンピオンコメントに輝き、注目された。しかし、番組に対しては辛辣な評価が並ぶ。
「シンプルに演出から面白くない雰囲気が漂っている。 そのうえ、審査も厳しさがないのでより緩い大会になってしまっている。 女芸人に愛があるようで全くない大会」
「見ている方が温かい目で見なければならないレベルの低い芸人が多い」
「THE W」は、なぜこれだけの酷評を集めてしまうのだろうか。
「男女関係なく面白さを競ってほしいというのが視聴者の望みのようです。M-1でも女性コンビが決勝に残った例はあります。R-1では女性ピン芸人が目立ち、第一回優勝のだいたひかるさんなど決勝進出者にも多い。これらを見ると、面白ければ性別は関係ないといえそうです」(前出・放送作家)
視聴者は、区別にとらわれない本物の面白さを求めているのかもしれない。