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STARTO社がチケット「公式リセール」設置に向け準備を発表で歓迎の声…一部には対応の遅さ指摘の声も

これまでたびたびチケットが転売の対象にされてきた嵐
3月19日、STARTO ENTERTAINMENT社が公式サイトを更新。チケット転売サイトを通じた、所属タレントのライブチケット転売行為に対して、措置の現状を伝えた。そのなかで「公式リセールサイト」を設置する意向を発表し、話題となっている。
公式サイトでは、《これまで、YC社はタレント及びコンサートに足を運んでくださるファンの皆様を守るため、長年にわたって様々な転売対策に取り組んでおりました》と、STARTO社のタレントが出演するライブを主催している株式会社ヤング・コミュニケーション(YC社)が講じてきた対策を振り返り、《この度、YC社の申立が裁判所に認められ、本人しか利用できないチケットの転売出品がYC社の営業権を侵害するものとして、16件全ての転売出品に対して2025年3月10日付で発信者情報開示命令が発令されました》と、日本で初めてチケットの転売出品が権利侵害にあたると、司法判断が下されたことを報告した。
「一連の経緯を説明した後、『やむを得ない理由でコンサートに行けなくなったお客さまのチケットを、希望されるお客さまへ定価で販売する公式のリセールサイトを今年夏にも立ち上げる予定で準備しております』と、今後の新たなリセールの仕組みを、水面下で進めていることも発表されました。これまで、STARTO社所属タレントのライブチケット転売問題は、何度も批判を浴びてきました。ようやく本格的な対策が講じられるようになったというわけです」(芸能プロ関係者)
Xでは、やっと動きが見えた公式リセールについて歓迎の声があがった一方、「遅すぎる」という意見も続出している。
【関連記事:STARTO社、転売対策発表も“激あま”ぶりにファンの怒り収まらず…高まる多名義アカウント禁止&リセール導入望む声】
《やっと事務所公式リセール制度出来るってよ、遅せぇよ》
《スタエンになってようやくリセール制度整えるとか遅いよほんと》
《法的措置する前に公式リセール導入すべきだったのでは?》
所属タレントのライブチケット転売はいまに始まったことではなく、前身であるジャニーズ事務所時代から、問題視されてきた。
「実際、2020年には現在、活動休止中の『嵐』のライブチケットを高額で転売したとして、転売をおこなった女性に執行猶予つきの有罪判決が出ています。当時から、人気グループであればあるほど、転売の対象にされるチケットが多く、金額も高額になっていました。本来であれば、チケットを手に入れられるかどうかは抽選という“運”で決まるはず。ところが、転売が横行した結果、お金を積めばライブに行けるという構図ができあがってしまっていたことも事実です」(前出・芸能プロ関係者)
「遅い」という批判があるとはいえ、新しい仕組みができたことは大きな進歩だ。
「公式リセールを設置することで、人気グループを抱える会社側としても、ひとりでも多くのファンが会場に足を運べるよう促すことができます。ファン側も、チケット転売での詐欺被害などのリスクがなく、公式サイトという安全な場所で取り引きができる、メリットの多い制度となることは間違いないでしょう。すでにチケットぴあなどが運営する、公式のリセール制度を導入しているアーティストも多く、芸能界全体で、転売業者に頼らないリセールシステムが進みそうです」(同前)
ファンにとって吉報なのは間違いない。