【爆笑問題、サンドの番組でも】テレビ朝日「外国人に聞いた」ランキング番組、1週間に3本の“乱発”で視聴者が抱く不満

 

　3月18日、お笑いコンビ「爆笑問題」とウエンツ瑛士がMCを務めるバラエティ番組『外国人が選ぶ！ 母国に買って帰りたい！ 日本のお菓子総選挙』（テレビ朝日系）が放送された。

 

「日本を訪れた外国人に『母国に買って帰りたいお菓子』を聞き、その答えをもとにベスト30を選定する企画です。誰もが知るベストセラーの商品からご当地の商品まで、あらゆるお菓子が紹介されました。スペシャルナビゲーターとして、元『V6』の井ノ原快彦さん、スタジオゲストに相川七瀬さんや朝日奈央さん、伊集院光さんらが出演しました」（芸能記者）

 

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　ゴールデンタイムに3時間半にわたって放送され、スタジオは大盛り上がりで幕を閉じた。ただ、Xでは

 

《外国人が選ぶ○○ってテレ朝はこういう番組があまりにも多過ぎる。いつも思うがこの番組は誰をターゲットにしてるのだろうか？》

 

《先週辺りから外国人に聞いたランキングばっかりやってるやん 外国人に聞いたウィークかよ》

 

《昨日は外国人に聞きました、麺チェーンランキング、今日はお菓子ですか笑》

 

《外国人が好きな◯◯ランキング！外国人絶賛の◯◯！みたいな番組多すぎない？なんで？》

 

　といった具合いに、似通った企画内容が続いていることに不満を抱く人の声が見受けられる。

 

　テレビ朝日では、『お願い！ ランキング』や『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ！』内のコーナー「帰れま10」を筆頭に、2000年代からランキング企画を多数、放送してきた。

 

　ただ今回、多くの視聴者を困惑させたのには、理由がある。

 

「近ごろ、テレビ朝日では似た趣旨の企画が続いているんです。3月13日放送のバラエティ番組『林修の今知りたいでしょ！』では『外国人845人に聞いた！ 一番感動した！ 最強JAPANフードBEST25』が、17日放送のサンドウィッチマンのバラエティ番組『10万円でできるかな』では『外国人に人気の全国麺チェーン店ベスト30』が放送されました。

 

　今回の『日本のお菓子総選挙』と合わせると、細部では異なる部分が多いですが、いずれも『外国人に人気の食べものを調査する』というテーマは共通しています。1週間のあいだに3度も、ゴールデンタイムで似た企画が放送され、“乱発”だと感じた視聴者も多かったようです。

 

　昨今、訪日外国人観光客が増えており、日本の“食”に注目が集まるなかで、外国人観光客が好むラーメンやお菓子など、日本人とは違った嗜好におもしろさを見出そうとしているのだと思われますが、さすがに似た企画が多すぎると視聴者が感じるのも、無理はありません」（前出・芸能記者）

 

　3月から4月は、テレビ局の改編期にあたる。番組の入れ替わりが多い時期で、特番が増える傾向にあるが、特番とランキング企画との相性がいいことも背景にある。

 

「ランキング企画は、あまり予算をかけずに制作できますし、スタジオゲストを増やして、クイズにして回答させる時間を設ければ、長時間の放送枠にも対応しやすいのです。また、視聴者も1位が気になって、最後まで番組を見る傾向があります。

 

　もともと、テレビ朝日は1989年に『はなきんデータランド』という、ランキングブームの火つけ役ともいうべき番組をスタートさせ、人気を博しました。その後も『お試しか！』のように、ランキング企画を番組の核にしてヒットさせてきたノウハウもあるので、こうした番組は得意分野なのです。とはいえ、似たようなランキングばかりでは、視聴者離れも起きかねません」（テレビ誌ライター）

 

“ゴールデンタイムに見たい番組”をテーマに、視聴者にランキングをつけてもらっては？