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狂言風漫才師「すゑひろがりず」、野村萬斎から「狂言ではないですね」とダメ出しくらってスタジオ大沈黙

すゑひろがりず南條(左)と三島
3月21日放送のラジオ番組『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)に、お笑いコンビ・すゑひろがりずが出演していました。
彼らは紋付袴姿で狂言師風の動きや言葉遣いで漫才をするスタイルのコンビ。扇子を持ってボケを担当しているのが三島達矢さん、鼓を鳴らしツッコミを担当しているのが南條庄助さんです。
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同番組で、「鼓のお陰で仕事をもらえているので、鼓には感謝している」という南條さんの話から、三島さんが「鼓の人間国宝の方とロケで会いまして。(南條が)めちゃめちゃ怒られてました」とMCの中川家に告げ口していました。
南條さんは人間国宝の方から「2つやってはいけないことがあるんで今から言いますね」と言われ、「(鼓を)立って打つことと、肩から紐をぶら下げることがいちばんダメなんですよ」と告げられたと言います。
南條さんは「俺、2個ともやってたんですよ(笑)。能とか歌舞伎とか狂言とか、みんな座って打つんですよ、基本的には。まぁ(僕たちは)漫才とかお笑いなんでということで笑ってはくれましたけど」と、最後は許してもらえたと明かしていました。
筆者は以前、狂言方和泉流の能楽師・野村萬斎さんの前でネタを披露したという話をすゑひろがりずからお聞きしました。
南條「一回、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で野村萬斎さんの前でショートコントやったんですけど、いっさいウケなくて。萬斎さんに『狂言ではないですね。大衆芸能か何かですかね』と言われて、スタジオがシーンってなって」
三島「僕らは流派にも入ってないんで」
南條「それでMCの(フットボールアワー)後藤(輝基)さんの『お前ら全然ハマってないやないか!』でやっとウケたんですよ」
2人はその後、勉強のため萬斎さんのDVDを買って「所作を参考にさせていただいている」と話していました。
すゑひろがりずは、狂言風漫才で『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)のファイナリストになり、漫才では結果を残しています。今度は狂言と鼓を極めて、いつか萬斎さんと鼓の人間国宝の方に認めてもらうことを目指すのも面白いかもしれませんね。