ミス東大、フランスでの差別告白も「東アジア人」の自称めぐり物議

 

《地下鉄の改札で、大音量で耳元で音楽流された時は恐怖で固まってしまった。その姿を見て、大爆笑された。アジア人差別は根強い》

 

《私は東アジア人であることを本当に誇りに思ってる。でも、空気になることすら許されなかった》

 

　3月17日から18日にかけて、自身のXでそんな投稿をしたのは、2020年の「ミス東大」で、現在は古舘プロジェクト所属のタレント兼会社経営者・神谷明采だ。

 

【関連記事：“日本軽視”批判の仏ゲーム「発売中止」求め署名は約10万人…満開の桜の横で田植え、販売元は「創作」を強調】

 

「神谷さんは、2020年の『ミス東大』という肩書をひっさげて芸能界入りし、モデルやタレントとして活躍しています。現在は東京大学公共政策大学院で学んでおり、2025年9月からはパリのビジネススクール『HEC』に進学予定だそう。すでにパリで生活しているようです。しかし、現地で差別を体験したようで、3月17日にXでエッフェル塔をバックにした写真とともに

 

《パリ生活4週目突入。アジア人カースト最下位を痛感してます》

 

　とポスト。これを引用リポストする形で冒頭の投稿をすると、さらに翌日、冒頭のポストを引用しつつ、

 

《私は東アジア人であることを本当に誇りに思ってる》とポストしました。

 

　神谷さんの経験自体には同情や、似た体験をしたという別のユーザーの声も寄せられバズりました。一方、《東アジア人》という発言には違和感を覚える人が多いかったようで、炎上してしまいました」（芸能担当記者）

 

　神谷の「東アジア人」という表現に、X上では、

 

《なんで誇りを持ってるのが日本人としてじゃなく東アジア人としてなの？》

 

《はい？東アジア人？そんな言い方する日本人ておるんや初めてやわ》

 

《え、日本人じゃないってことですね》

 

　などと、異論が殺到。このポストは現時点で、1790万回のインプレッションを記録するほどの注目度だ。

 

　さらに神谷は、

 

《日本人は普通は自分を「東アジア人」とは言わない。日本人は日本人意識が高い》

 

　という元国連専門機関職員を名乗るユーザーの指摘に対して、

 

《東大の東アジア文藝書院（@EAA_UTokyo）ユース生として東アジア文化を勉強したのが土台にあります。東アジアって文化的に共通する部分も多いので、EAAのサイト勉強になると思います》

 

　と反論。なかには「ハーフではないか」と疑うポストも見られ、それに対しては

 

《両親ともに「純日本人」です。江戸時代からのお位牌もある。ただ、「純日本人」って概念がそもそもナショナリズムに基づいた想像上の共同体で、実態を伴わないものだよ。渡来人以前に日本列島に住んでた縄文人を純日本人と仮定したとして、縄文人自体も外から来たから矛盾しか生まれないよ》

 

　などと、真っ向から反論した。

 

「神谷さんは、過去にも港区女子についての発言や、グラビアをやったことで『東大生がケツ出してるんじゃねえ』などの誹謗中傷を受けた過去があることを『集英社オンライン』のインタビューで語っています。そういった誹謗中傷に対しては、《「もっと自分の人生に集中しなよ！」としか思わない（笑）》とも語っており、芯の強さを感じさせますよね。

 

　今回の発言は、神谷さんが実際にパリで体験した日本人差別をベースにしたものであり、東アジア文化を学んだ神谷さんならではの見識に基づく表現だったようですが、自身のアイデンティティーを語るうえで、『東アジア人』という言葉が余りつかわれないため、反発を買ってしまったようです」（社会部記者）

 

　いずれにせよ、外国人への不合理な差別やヘイトは許されない。