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「自殺教唆となるケース」弁護士が警鐘、テレ東・新ドラマ 『夫よ、死んでくれないか』に猛批判

ドラマ『夫よ、死んでくれないか』のテレ東公式Xより
《『妻(嫁)よ、死んでくれないか』だったら女様大発狂ものなのにどうして男に対しての差別的なタイトルは規制が緩いのか?》
そんな批判の声がX上で多く見られる、テレビ東京の深夜ドラマ『夫よ、死んでくれないか』(4月7日スタート)。
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このタイトルをめぐっては、著名人たちも反応。タレントのフィフィは《逆だったら大変なことに…》と、一言ポスト。元お笑いコンビ「プラスマイナス」の岩橋良昌は、フィフィのポストを引用しつつ、《こんなん流すんやったら『選挙に行け』って文字だけでかでかと一日中流してくれ 平和ボケはテレビのせい 今は日本が緊急事態 国民を現実逃避させるな》と投稿するなど、波紋が広がっている。
「そんななか、弁護士の立場から、この件に言及したのが、175万人のチャンネル登録者数を誇る弁護士YouTuberの岡野タケシ氏です。岡野氏は26日、自身のXで、《『夫よ、死んでくれないか』という思いを心の中で抱くのは自由だ。どれだけ過激であっても、それが内心にとどまっている限り、法律は介入しない。しかし、その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる》と切り出すと、《もしその言葉がきっかけとなって、相手が自殺を決意し、命を絶ってしまった場合。その状況次第では、自殺教唆罪に問われる可能性が出てくる》などと説明。
過去に実際の夫婦間で起きた、夫による妻への自殺教唆罪の成立が認められた判例を紹介しながら、《『夫よ、死んでくれないか』は、心の中だけに留めておいて欲しい》などとポストしました」(社会部記者)
この岡野氏のポストは大きな反響を呼んでおり、コメント欄には、
《男性には差別してもいいよというとても現代を表したドラマ》
《こう言うのが当たり前って言うのがいるから結婚なんかしたくなくなるんじゃねーかな。SNS規制するよりこう言うのをどうにかしたほうがいいと思うんだけどな》
《本物の弁護士まで苦言するレベルだから、「嫌なら見るな」の次元じゃないよねこれ》
などと批判の声が多く寄せられたほか、ドラマのキャッチコピーを引き合いに、
《世の夫たちよ震えて眠れって何なんこれ? 男性に対してメディアが脅してんの? こんな差別意識しかないドラマに出てる俳優も同罪だわこれ》
といった声もあがっている。
岡野氏のポストが話題となるなか、今度は実業家でタレントのひろゆきが、岡野氏のポストを引用リポスト。
《『夫よ、死んでくれないか』という自殺教唆にあたるかもしれない番組は許されるけど、顔を赤くした女子が「赤いきつね」を食べると文句言われる日本。「夫、元気で留守がいい」とか多様な表現が許される社会のがいいと思うけどね》
こちらの問題提起も拡散中だ。
ドラマスタート前からタイトルが大炎上の『夫よ、死んでくれないか』。あとは内容で挽回するしかなさそうだが、ドラマの放送開始まで、番組関係者たちこそ「震えて眠る」ことになりそうだ。