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マツコ『月曜から夜ふかし』中国出身女性の「発言ねつ造」も放送継続で猛批判! かまいたち番組も謝罪で “素人企画” に漂う限界

『月曜から夜ふかし』のMCを務めるマツコ・デラックス
マツコ・デラックスと「SUPER EIGHT」村上信五がMCを務める人気バラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系、以下『夜ふかし』)。
根強い人気を誇ってきたが、3月27日、番組内での “ねつ造” が発覚し、波紋を呼んでいる。
日本テレビは公式サイトで、3月24日に放送した内容について、謝罪した。問題となったのは、「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」と題した街頭インタビュー。
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「番組内で、中国出身の女性の『あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね』という発言を紹介した後、『みんな食べてるから少ないです』『とにかく煮込んで食べて終わり』と、女性が続けて話したかのように放送しました。
まるで “中国ではカラスを食べる” という印象を与えるような内容でしたが、実際には、女性がそうした趣旨の発言をした事実はいっさいなかったことが発表されたのです。
制作スタッフが、女性が別の話題について話す場面を意図的に編集し、まったく異なる内容にしたということでした」(芸能担当記者)
番組公式サイトで、日本テレビは、日本語と中国語で一連の問題の経緯を説明。さらに、《今回の件は、テレビメディアとして決してあってはならない行為であり、取材に協力いただいた女性ご本人並びに視聴者の皆様に心からお詫び申し上げます。また、制作プロセスを徹底的に見直し、再発防止に努めてまいります》と、謝罪している。
2012年にスタートした同番組は、マツコと村上が世間でひそかに話題になっていることが書かれたカードを選び、カードの内容に関するVTRを見ながら、トークをする内容。ほとんどの企画が街頭インタビューをもとに構成されているため、ある意味、番組の “アイデンティティ” の部分で問題が起きたことになる。
「『夜ふかし』は、毎週月曜日の夜10時から放送されており、次回は3月31日に放送される予定です。3月27日の『スポーツニッポン』の取材に対して、日本テレビは『次回の放送は予定通りおこないます』とコメントしています。28日時点で、当日のテレビ番組欄には、『夜ふかし』の放送が告知されています」(芸能記者)
ただ、街頭インタビューの発言でねつ造がおこなわれたことを受けて、Xでは
《月曜から夜ふかし、完全に捏造じゃん。謝罪では済まないよ》
《何事もなかったかのように放送するのか》
《番組終了してもおかしくないレベルのやらかしじゃん》
など、批判の声が殺到している。問題発覚後も “放送継続” することに疑問を抱く向きもあるようだ。
「一般人のコメントを意図的に編集したことが発覚したため、そうした企画を放送すれば、『これも、ねつ造しているのでは?』と不信感を抱く人もいるかもしれません。個性的な一般人を紹介する企画が認知されているとはいえ、これまでと変わらずに放送するのは難しいと考える人がいるのも無理ないでしょう」(前出・芸能記者)
くしくも、『夜ふかし』の問題が発覚した27日には、お笑いコンビ「かまいたち」のバラエティ番組『街グルメをマジ探索! かまいまいち』(フジテレビ系、以下『かまいまち』)でも、番組の編集をめぐって、謝罪する場面があった。問題となったのは2月20日の放送回だ。
「『ご開帳グルメ7連発』と題し、出演者が7軒の店で料理を “ご開帳” する瞬間にフォーカスし、かまいたちの2人が点数をつけるものでした。ほかの飲食店でさまざまな料理が紹介されるなか、大トリで紹介された居酒屋『東陽町 七厘家』は『総数4700点のメニュー表』がフォーカスされ、低い点数を獲得する結果に。
しかし、同店の店主が、XやInstagramで、事前に番組側からそうした形で紹介されるとは聞いていなかったことを暴露。27日の放送で、誤解を与えるような表現があったことをテロップで謝罪し、改めて店の紹介をすることになったのです。
『夜ふかし』の件とは異なる部分も多いですが、どちらも一般人をめぐる企画で起きた点は共通しています。『かまいまち』も、いわゆる “素人” にスポットを当てる企画が多かった印象ですが、今回の件で厳しい声があがっています。
“素人頼み” の企画は予算面で制作しやすい利点はあるのかもしれませんが、問題が続いたことから、業界的にも限界ムードが出てくるかもしれません」(前出・芸能記者)
これ以上、視聴者の期待を裏切るような問題が起きないといいが……。