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中居正広は「関係ないよね?」幹部社員は“渦中”に港社長とゴルフ「フジテレビ問題」当事者たちの“のんびり”すぎた認識

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記事投稿日:2025.04.03 18:10 最終更新日:2025.04.03 19:41
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
中居正広は「関係ないよね?」幹部社員は“渦中”に港社長とゴルフ「フジテレビ問題」当事者たちの“のんびり”すぎた認識

 

 

 3月31日に発表された、フジテレビなどが設置した第三者委員会による「調査報告書」では、元「SMAP中居正広がMCを務めていた、フジテレビ系のトークバラエティ番組『だれかtoなかい』についても、多くの記述があった。

 

 番組は、2023年4月からレギュラー化され、開始時は『まつもtoなかい』のタイトルで「ダウンタウン」の松本人志と中居がMCを務めていた。しかし、松本に性加害疑惑が報じられ、2024年1月、無期限の芸能活動休止を発表したため、同年2月からは『だれかtoなかい』のタイトルでリニューアルされた。

 

 一方、今回、中居による「性暴力」と認定された被害女性とのトラブルが発生したのは、2023年6月のこと。

 

 フジテレビ内でも、中居への“上納”が疑われた元編成幹部社員のB氏(以下、アルファベット表記は報告書の記載に基づく)が、中居から相談を受け、トラブルを把握していた。

 

 港浩一社長(以下、肩書は当時)ら一部の役職員も、2023年8月、部下からの報告で、トラブルを把握していた。ただ、コンプライアンス推進室には共有されなかったという。

 

 そして、2024年12月に「女性セブン」「週刊文春」によってトラブルが報じられるまで、フジテレビは積極的な対応をしていなかったことが、今回の報告書で明らかになったーー。

 

 

 社会部記者がこう話す。

 

「報告書によれば、2023年9月上旬に港社長や大多亮専務、編成総局編成局長G氏は、この『まつもtoなかい』の今後の扱いについて議論しましたが、10月の番組改編に合わせての番組の終了や、中居さんの出演を取りやめることは『あまりにも急』だと判断されました。

 

 さらに、中居さんのトラブルに関する関係者からの憶測を呼ぶと、被害女性を刺激してしまうのではないかと港社長らは思い込み、中居さんの出演継続を判断したと記されています。出演継続を検討する際、トラブルについて中居さんへのヒアリングすらおこなわれていなかったことも明らかになっています」

 

 港氏は第三者委員会に、ヒアリングにはこのように話している。

 

《番組起用を止めた場合、憶測を呼び、中居氏の熱狂的なファンから女性Aに対して誹謗中傷が浴びせられるなどして女性Aにさらなる精神的負担が生じる可能性があること等から、この時点では中居氏へのヒアリングを避けるべきであると判断し、女性Aの心身の回復を待ち、業務復帰をしてから検討することとなった》

 

「2023年12月にも、2024年4月の改編での『まつもtoなかい』の継続か、終了かについて、港氏、大多氏、G氏で協議がおこなわれましたが、大物タレントを起用した目玉番組にもかかわらず、1年で番組を終了すると関係者からの憶測を呼ぶ、女性Aを刺激しかねないなど、同様の理由で継続を判断したとされています」(同前)

 

 報告書では、終了決定はAさんがフジテレビ退職の意向を示した後の2024年8月になされていた、と記されている。

 

 そして、実際に『だれかtoなかい』の2025年3月末での番組終了が発表(最終的には2025年1月22日をもって打ち切り)されたのは、週刊誌報道の直前、2024年12月12日のことだった。

 

 芸能記者は「フジテレビの対応の仕方に驚きました」と話しつつ、こう振り返る。

 

「中居さんには、11月21日に番組終了を伝えられました。中居さんから『(トラブルが)関係するのか』との質問に、B氏は『総合的判断』と答えたとされ、中居さんは“本当の理由”を知らなかったようです。

 

 実際、12月13日に『女性セブン』からトラブルに関する質問状を受け取った中居さんは、B氏に質問状への回答をどうすべきか相談。そのなかで『だれかtoなかい』の終了とトラブルの関係を問う項目があり、中居さんと代理人弁護士はあらためて『関係ないよね』とB氏に尋ねた、と報告書に記されています。

 

 つまり、中居さんはその時点まで自らのトラブルが番組終了につながったとは、考えていなかったと思われます。その質問に『そうですね』と答えたB氏ですが、内心は『関係ある』と思っていたことも報告書では明かされていました」

 

 その後、「女性セブン」は、12月19日に記事を掲載。中居のトラブルが明るみに出ることになるが、質問から記事掲載までのフジテレビ社内の様子も驚くべきものだった。

 

「報告書では、中居さんが質問状を受け取った12月13日以降の経緯が分刻みに詳細に記されています。そのなかで、目を疑ったのは、まさに“当事者”であるB氏が、12月15日、社長だった港氏と一緒にゴルフに行っていたという記載です。

 

 さらには、港氏はB氏に対して『お前のところにも文春が来たのだろう。とにかくいろいろしゃべったりしないほうがいいからな』と忠告した、とされています。このように、フジテレビがトラブルの情報をなるべく広げないようにしている姿勢も随所に見て取れました。

 

 12月16日には、フジ社内で『女性セブン』への取材対応を話し合ったのですが、この際もトラブルの詳細については限定的にしか伝えられなかったそうです。さらには12月18日、『女性セブン』の記事内容を把握した後も、フジテレビの石原正人常務は『これはねつ造記事である』と主張していたことも報告書で明かされました」(同前)

 

 結果的に1月23日、芸能界引退と個人事務所「のんびりなかい」の廃業を発表することになった中居。

 

 トラブルに対する“のんびり”すぎた認識が、フジテレビともども、仇になったのではないかーー。

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