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“作者不在の二次創作”人気アニメ『クレヨンしんちゃん』20年後の野原家が実写に…高橋文哉主演もファン戸惑い

しんちゃん役を務める高橋文哉(写真・時事通信)
《最悪。何でもかんでも実写化すれば良いというわけではない》
4月9日、まさかの“初の実写化”が発表された国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』に対して、X上では、そんな戸惑いの声が多数あがっている。
実写化で描かれる設定は「20年後の野原家」。野原しんのすけを俳優・高橋文哉が、父・ひろしをお笑いトリオ「ネプチューン」原田泰造が、母・みさえを女優・麻生久美子という豪華キャストが演じることも発表されたが、国民的人気アニメの実写化に戸惑いを覚える人が多いようだ。
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「『クレヨンしんちゃん』原作者の臼井儀人さんは、2009年に登山中の不慮の事故で亡くなられていますが、翌年から、『新クレヨンしんちゃん』として、元スタッフによって新連載がスタートしています。臼井さんの手を離れて以後も、いろいろなクリエイターが集って、『クレヨンしんちゃん』の世界は続けられており、最近では、2025年3月に、漫画家の塚原洋一さんの作画による公式スピンオフ作品『野原ひろし 昼メシの流儀』がテレビアニメ化されることも発表されたばかりです。このときも、古参のファンからは戸惑いの声が多くあがっていましたが、今回は『実写化』とあって、それ以上に様々な声が寄せられているのです」(コミック誌編集者)
同作で、20年後の「リアルしんのすけ」を演じる高橋は、アニメの舞台でもある埼玉県春日部市出身。4月9日に都内で行われた日本コカ・コーラ社によるショートムービー『やかんの家族だゾ!』特別試写会に登壇した高橋は、今回の主演決定について「とんでもなく喜んだ」と告白。
「昔から身近な作品で、自分も『春日部防衛隊』だと思って育ってきました。小学生ぐらいの頃はみんな公園で『春日部防衛隊』ごっこをしていて。しんちゃんは“友達”のような存在です」
と語るなど、思い入れたっぷりに、しんのすけを演じる喜びと意気込みを語った。また、麻生久美子もみさえに思い切り寄せた髪型や服装を披露するなど、やる気を感じさせるビジュアルを披露し、期待は高まっている。
ところがXでは厳しい評価が並ぶ……。
《個人的にはこれ、しんのすけが幼稚園児でないなら実写化する意味がないと思います》
《作品の世界観を破壊してい流ようにしか見えないのは、自分だけですかね?》
《前にやってた「ど根性ガエル」とかもそうだけど、◯年後の世界なんて結局のところ原作者にしかわからないと思う》
といった声や、
《プレモル子ちゃんといい、コレといい(過去にはドラマサザエさんとか)原作者死後の原作者不認可の公式二次創作(なんだそりゃ)いい加減やめろや》
などの声があがっている状況だ。
「そうした声が多くあがるのは、それだけ『クレヨンしんちゃん』という作品に強い思い入れを持つファンが多いということ。今回描かれるのは、20年後の世界とあって、しんのすけの悪ふざけギャグ『ケツだけ星人』や『ぞうさん踊り』などは、さすがに登場しなさそうですが、この作品に並々ならぬ思いを持つ高橋さんが、大人になったしんのすけをどう演じるのか。そのあたりが、原作ファンを納得させられるかどうかの鍵になりそうです」(前出・コミック誌編集者)
ともあれ、面白ければ誰もが納得するはず――。