エンタメ・アイドル
広末涼子、精神科医が分析する「逮捕時の行動」「車内で笑顔」の理由 カギは「不穏な精神状態」「現実見当識の低下」

浜松西警察署から釈放された広末涼子
4月7日、高速道路で追突事故を起こし、その後に搬送された静岡県島田市の病院で看護師にけがをさせた疑いで、8日に逮捕された俳優の広末涼子が、16日早朝、留置されていた浜松西警察署から釈放された。
「広末さんを乗せた車は、都内に戻り病院へ直行したようです。釈放直後、広末さんの事務所が《精神的に不安定な状態がみられたこともあり、今後は適切な医療機関にて診断を受けた上で、医師の指導のもと、慎重に治療と健康回復に努めてまいります》とコメントしていることから、しばらく入院加療するものとみられます」(社会部記者)
【関連記事:広末涼子 釈放直後の“笑顔”に違和感噴出…神妙表情からの急変、“メイクの乱れ”で心配される精神状態】
今回の事件では、広末の不審な行動、言動が多数、報じられた。さらに釈放後には、迎えの車の中で「満面の笑み」を見せたことで、世間を驚かせた。精神科医で「銀座泰明クリニック」の茅野分院長に話を聞いた。
茅野院長は、広末が「不穏な精神状態」「現実見当識の低下」にあったとみる。
「事故前に立ち寄ったサービスエリアで他人に自己紹介をしたり、逮捕後の取り調べで大声を上げて会話が成立しなかったりしたなどから『不穏な精神状態』にあったとみています。精神状態が安定していなかったのでしょう。
何かしらのストレスがある場合、ない場合は人それぞれですが、急性、一過性であれば2週間以内くらいに情緒的混乱、困惑、記憶の散乱などがあった可能性があります。ひどいときには幻覚や妄想といった症状も出ます」
4月16日に配信された「文春オンライン」によれば、彼女の復帰作となる映画『おんおくり』の監督と、広末のそりが合わず、監督交代の事態に陥っていたという。広末は事故直前、この作品の撮影に臨んでいたというが……。
釈放されたときは比較的、落ち着いているようにも見えた広末。茅野院長は「1週間の留置期間で、だいぶ症状が沈静化したのではないか」という。
そして、迎えの車内で見せた笑顔。茅野院長はこれを「現実見当識の低下」によるものだと分析する。現実見当識とは、時間や場所、自らの状況などを正しく認識する能力だ。
「釈放され、安心したことから笑顔が出たのでしょうが、(あの場では)不適切でした。現実見当識が保たれていれば、自分が置かれている立場を理解して『部屋に戻るまでは、厳粛な面持ちでいなければ』となるのですが、そこが低下していたのだと思われます」
果たして、広末は芸能界復帰がかなうのだろうか。
「芸能活動が広末さんにとって、どれほどの負荷をかけるのかはわかりませんが、ハードルはかなり高いと思います。まずは専門医の指示を仰ぎながら、外界からの刺激を遮断するためにも、人目につかないところで静養するのがいいと思います」(茅野院長)
まずは、治療に専念してほしい。