
告発をしたいとうまい子(写真・時事通信)
タレントのいとうまい子が、4月15日、ネットテレビABEMA『NO MAKE』で、これまで体験してきた芸能界の “やらせ” と “枕営業” の実情を赤裸々に告白し、話題になっている。
「いとうさんは、この春から『情報経営イノベーション専門職大学』の教授に就任。番組はいとうさんの『ヒューニング学』ゼミの初講義に密着するというものでした。
いとうさんは、まず自己紹介として、雑誌のミスコンテストのグランプリを受賞したことが芸能界入りのきっかけだったと説明。
ただ、その審査のために上京したところ、すでに受賞予定者は決まっていることを事務所スタッフから聞かされ、『大人の世界は信じられない。投票で決まるのではないの?』と憤慨して地元に帰ったと続けたんです。つまり、コンテストは “ヤラセ” だったと暴露したわけです」(芸能記者)
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しかし、結局、読者投票がいとうに集まったことで方針転換。いとうがグランプリを受賞することに。当時、担当者からは、「いとうさんで、仕方なく」と言われたという。さらに芸能界デビューした後は、所属事務所から “枕営業” を指示されたこともあるという。
「事務所マネジャーが同席した席で、番組関係者との打ち合わせの食事会があったそうです。そこで、『今晩、相手してね』と言われたので、そんなつもりはないと断ったところ、翌日には番組を下ろされたそうです。
いとうさんの説明では、事務所マネジャーが進めた話なのか、番組関係者が積極的に誘ったのかはハッキリしませんが、枕営業を断ったことで番組を降板させられたわけです。
昭和のこととはいえ、ここまで露骨に芸能界の暗部が、しかも、実体験として大学の講義で明らかになったわけですから、信憑性は高いといえますね」(同)
当時、いとうが所属していた芸能事務所は、数多くの有名芸能人が所属していた。今後、いとうの発言がクローズアップされるのではないかと、心中穏やかではいられない関係者は多そうだ。
「いとうさんの教えるヒューニング学とは『ヒューマン(人間)』と『チューニング(調律)』を合わせた造語で、番組内では『悩んだり困ったりしたとき、いつも立ち返って自分を正しい方向にもっていけるスキルを身につける学問』と説明しています。
さらに、『芸能界も変えたい。でも、私みたいな弱者の力では何も変わらないので、私の思いを、毒牙にかかりそうな人にまずレクチャーしておいて、これが “あれだわ” と思ってくれれば』と、今回、自身の体験談を明かした理由を明かしています。
つまり、いとうさんは “うっかり” 過去の出来事をもらしたわけではなく、社会的な警鐘を鳴らすため、あえて明かしたということですね。
当時の加害者を告発するつもりはないのでしょうし、ほとんどの関係者は亡くなっているはずですが、やはりいま暴かれると困る人はいるでしょうね」(同)
いとうの “告発” に信憑性があるのは、現在のいとうのキャリアにも関係がある。
「いとうさんは、高校卒業後、芸能活動が多忙をきわめていたにもかかわらず大学に進学しています。結局、両立が難しく中退していますが、2010年から早稲田大学の通信教育を受講、卒業後は大学院にも進みました。
研究者としての登録番号も所持していて、研究分野もロボット工学、AI、基礎老齢科学と多岐にわたります。
また、女優業をしながらITベンチャー企業の社外取締役、内閣官房の諮問機関委員も歴任しています。つまり、今回の告発は “売名行為” ではないということです。
松本人志さん、中居正広さん、石橋貴明さんと、昭和・平成の大御所タレントに、相次いで性的トラブルが伝えられました。いとうさんの発言に、いまこそ耳を傾けないと、またいつか来た道になるかもしれません」(同)
芸能界の暗闇はまだまだ深そうだ。