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「ドラゴンボール」声優のモノマネ「アイデンティティ」誕生秘話
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.14 20:00 最終更新日:2018.02.14 20:00
「オッス! オラ、野沢雅子。御年81歳の、でぇベテランだ!」
そんな決めゼリフで人気急上昇中なのが、結成15年めのお笑いコンビ「アイデンティティ」だ。彼らのブレイクしたポイントを説明するのは、ちょっとだけややこしい。
田島直弥が得意とするのは、声優・野沢雅子が演じるアニメ『ドラゴンボール』の孫悟空の声まね。本来なら孫悟空のコスプレでもすればいいのに、彼の見た目は、野沢雅子100%。
一方、相方の見浦彰彦は最近、同じく『ドラゴンボール』の「人造人間17号」のコスプレに挑戦している。
田島「そもそもこのネタをやることになったきっかけは、相方が野沢さんを見かけたことだったんです」
見浦「たまたま、居酒屋さんで野沢さんを目撃して。田島が『ドラゴンボール』の大ファンなのは昔から知っていたので、その話をしたら『声まねやるから、漫才にのっけてみようか』と」
そんなやり取りがあったのは2015年11月。翌月のお笑いライブでさっそく披露したところ、大反響となった。最初から「野沢雅子」として誕生したネタだったのだ。
田島「でも、そのころはまだ声まねだけで、格好はふつうだったんです。そこで、しばらくしてから見た目も寄せていこう、と。ネットで野沢さんの画像を検索して、クリーム色のジャケット、グリーンのインナーと真っ赤なカツラを用意しました」
このカツラ作りが大変で、普通のカツラを熱湯につけて、一晩乾かしてからカーラーで巻かなければ完成しない。
田島「野沢さんはオシャレな方なので、髪型はちゃんと表現したいと思いました。カツラは今のもので4代目なんです。でも、このスタイルに変えてテレビ番組のオーディションに行ったら、次々と受かって。それまで声のかかることのなかった番組にまで、呼んでもらえるようになりました」
ものまね番組はもちろん、キャラクターのコスプレを披露する「ドラゴンボール芸人」とコラボするなど、露出する機会が一気に増えた。
見浦「10月25日が野沢さんの誕生日なんですけど、なぜか相方のツイッターに『おめでとう』のメッセージが届く、という現象が起きました(笑)」
田島「野沢さんがSNSをやってないから、代わりに僕へ……ということだと思います。ご本人には、一度だけご挨拶させていただきました。コスプレしていない状態で『ものまねさせてもらってます』と言ったら『私のものまねなんて、そんな……』と。いつか番組で共演させていただきたいです」
それにしても、田島と野沢雅子の異常なシンクロ率に比べて、見浦の「人造人間17号」は……?
見浦「相方を見ていろいろ試していますが、まだ定まってません(笑)」
次のコスプレは何なのか、ワクワクすっぞ!
アイデンティティ
左・田島直弥(1984年生まれ 神奈川県出身)
右・見浦彰彦(1984年生まれ 広島県出身)
2003年、東京アナウンス学院に入学し、2004年1月、コンビ結成。2017年12月、太田プロの事務所ライブ『月笑2017クライマックスシリーズ』で優勝。『バクモン学園!!住んでみた。』(テレビ朝日系)準レギュラー。毎月第2月曜日に開催される太田プロライブに出演中
(週刊FLASH 2018年1月30日号)