
『月曜から夜ふかし』のMCを務めるマツコ・デラックス(左)と村上信五
4月18日、『堀潤激論サミット』(TOKYO MX)では、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で中国人女性のインタビューを恣意的に編集し、「中国はカラスを食べる」との発言を捏造した問題をめぐる議論が行われた。
「捏造したのは、外部スタッフであるフリーのディレクターでした。編集の理由として『より面白くしたい』と証言していました」(芸能担当記者)
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この発言に対し、「面白いものを作りたかったというのは尊いと思う。怒られるかもしれないけど」と発言したのは、元日本テレビの名物プロデューサーで、『電波少年シリーズ』などで知られる土屋敏男氏だ。
「猿岩石やドロンズをほとんど拉致のような形で海外に放り出し、なすびは小部屋に軟禁されて懸賞生活を送りました。プロ野球ファンも軟禁され、応援チームが勝たないと食事もできないなど、人命が危険にさらされるような企画も数多くあった。『猿岩石のヒッチハイクの旅』では途中で飛行機移動がバレ、当時“ヤラセ”だと大騒ぎになりました」(前出・記者)
土屋氏は2010年、番組のDVD第2弾発売時の記者会見で「タイからミャンマーまでの陸路が閉じていて。タイからミャンマーに向かったとは言ったけど嘘は言ってない。なんか言い出せなくてね」とヤラセを認めている。さらに「バレてるのは2つだけだ! いくつかバレてないのもある」とヤラセが常態化していたことも、ネタ混じりに告白している。
その土屋氏が今回、日テレの番組づくりに対して「ああいうことが起きるのは、僕はミスだと思う。捏造とかヤラセとかって言うじゃないですか。僕からするとミスで」と擁護。「ノーチェックで『電波少年』やった人間からすると“えっ”っていうぐらいチェックされる」「『面白いもの出したかった』というのは今どき珍しい、見どころのあるやつだなと」と、BPOで審議入りしている一件を肯定してみせたのだ。
SNSではこの“捏造の正当化”に疑問の声が多数寄せられている。
《元日テレ土屋敏男という人がまくし立てる捏造の正当化》
《「面白>人命/人権」を今でも信じる男。》
《「The Contestant(ナスビの懸賞生活ドキュメンタリ)」にモヤモヤした。時代が変わったら、もうやらない(出来ない)。すっぱり線引きできない。認識の変革も直ぐに難しい。表現や報道界隈は煩悶あるし苦悩もある。土屋Pにはないな。手続きがあればそれでいい人だ》
コメントにある『The Contestant』は、イギリスで制作された90分のドキュメンタリー映画。土屋氏が携わった、なすびの懸賞生活企画をセンセーショナルに取り上げ、話題になった。この映画を機に、同企画には「人権侵害だ」などの反応が海外から寄せられている。
こうした批判にあっても、土屋氏の考えは変わらないのだろうか――。