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【SDN48から作家に】大木亜希子、地下アイドル時代は「着ぐるみを着てスーパーでお菓子配り」グループ解散後のバイト生活明かす

SDN48解散後、2019年に作家デビューした大木亜希子(写真・松沢雅彦)
テレビや映画に活躍の場を持ちながら、異業界に進出した人気者たち。元SDN48で作家の大木亜希子(35)は、2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)に出演した。
「主演の亀梨和也さんや堀北真希さんの同級生役でした。でも、当時は大きな事務所に所属していたので、事務所の方に仕事を決めてもらっていた側面も大きかったです。『実力で仕事を取らなきゃ』と思い、常に焦っていました。オーディションは落選続き。2010年に入ったSDN48も、芹那さんらセンターの方のオーラに圧倒される日々でした」
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2012年のグループ解散後は、地下アイドルとして芸能活動を続けた。
「お客さんはいつも2、3人。ベッドメイクや、『チョコボール』のキョロちゃんの着ぐるみを着てスーパーでお菓子を配るバイトで生計を立てました。その後、必死に新しい道を探して、2015年にWEBニュースサイトの社員ライターになりました。文章を書く仕事にやり甲斐を感じて、2019年に小説『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社)を出版する少し前に独立したんです」
小説の原稿は、声に出しながら書くという。
「最新作『マイ・ディア・キッチン』(文藝春秋)の主人公・白石葉は、夫のモラハラに耐える主婦。『あなたが私にしてきたことは、精神的DVだよ』とか読み上げて……。自然と熱が入りますね。ある程度、作中の人物に憑依しないと書けないんです」
作家となった今も、女優魂がどこかで疼くのだろうか。
おおきあきこ
2005年、女優デビュー。2010年、SDN48に加入。『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』は深川麻衣、井浦新主演で2023年に映画化された
取材/文・鈴木隆祐