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「花の85年組」橋本美加子は建設会社勤務! 「一人カラオケで猛特訓」経て30年ぶりのステージを実現

40周年ライブ、そして勤務先での橋本美加子(写真・松沢雅彦)
テレビや映画に活躍の場を持ちながら、異業界に進出した人気者たち。「花の85年組」の一員である橋本美加子は現在、老舗建設会社の橋梁営業部勤務。5年前に契約社員として入社し、この4月から正社員になった。
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「1995年に芸能活動を引退した後は、家業の貿易会社を手伝ったり、輸入食器店のスタッフや、ケーキ店の店長をしたりしてきました。派遣で市役所の税務課に勤めたこともあります。もっとも長かったのは、高級料亭の仲居ですね」
いまの職場では、社内報の担当も。
「地元の小学生を招いて、現場見学会での測量や、ハーネスの取りつけの体験学習をしたり……。そんな様子を、写真に撮ったりするのも楽しいですね。取材日の今日も、名古屋までとんぼ返りの出張だったんですよ」
橋本は、デビュー当初からミュージカルの舞台で活躍した。
「初出演は、坂口良子さんがマリアを演じた1986年の『サウンド・オブ・ミュージック』。坂口さんはお洋服をくださったり、とてもかわいがってくださいました。私は長女のリーズルを演じ、恋人役は羽賀研二さん。舞台裏でもテレビと同じで、格好よくてスマートな方でした。マリアと結ばれるフォン・トラップ大佐は神山繁さん。包容力のある、まさにお父さんという感じの方でした。その後、1991年には私が主役のマリアを演じたんですよ。地方公演ではアニメと連動した『トラップ一家物語』というタイトルでした。大佐役は『ウルトラセブン』で主人公のモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣さんで、ダンディで素敵な方でした」
1992年には、ブレイク前のSMAPが主演したミュージカル『ドラゴンクエスト』でヒロインを演じた。
「中居(正広)くんと木村(拓哉)くんとの間で奪い合いになる役で、SMAPさんのファンの方から出待ちで声をかけられたり、お手紙をもらったりしました。『木村くんは、涙する場面で本当に泣いてるんですか?』とか、メンバーに関する質問ばかりでしたけど(笑)」
2025年3月23日にはデビュー40周年ライブをおこなった。約30年ぶりのステージだ。
「半年ほど前に開催が決まってから、週末は一人カラオケで午前中の3時間、猛特訓。シングルは、B面も含め、全曲配信されているんですよ。おかげさまで、4月13日には追加公演をおこなうことができました。SNSで自分のライブの告知をするのは、不思議な気分ですね(笑)。今後も、いろいろなところで歌えるよう、がんばりたいです!」
はしもとみかこ
1985年デビュー。2025年3月のライブは、いしのようこや芳本美代子ら、「85年組」仲間が一堂に会し、賑やかな夜となった。
取材/文・鈴木隆祐