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『坂本冬美のモゴモゴ紅白』・第3回/出産を間近に控えていた石川さゆりさんが、特別応援ゲストでサプライズ登場!

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記事投稿日:2025.05.03 06:00 最終更新日:2025.05.03 07:33
出典元: 週刊FLASH 2025年5月13日・20日合併号
著者: 『FLASH』編集部
『坂本冬美のモゴモゴ紅白』・第3回/出産を間近に控えていた石川さゆりさんが、特別応援ゲストでサプライズ登場!

『第34回NHK紅白歌合戦』

 

 皆さん、驚いてください。『紅白歌合戦』で、NHKアナウンサーの方以外が総合司会を務めたのは、この第34回が初めてなんです。しかもその大役を務められたのは、な、な、なんと、この前年に始まったフジテレビの『森田一義アワー 笑っていいとも!』で大ブレイクされた、タモリさんでした。

 

 それだけではありません。岩崎宏美さんからスタートした紅組が、柏原芳恵さん、河合奈保子さんとトップアイドルを並べたのに対し、白組は西城秀樹さん、野口五郎さん、郷ひろみさんの新御三家で対抗。

 

 初出場の中森明菜さん、THE ALFEEが中盤を支え、人気絶頂だった松田聖子さん、田原俊彦さんが登場。テレビの前に陣取り、 “永遠のアイドル” トシちゃんに熱視線を送っていた自分を思い出すと、思わず胸がジーンと熱くなります。青春です。花も恥じらう女子高生、恋する乙女です。

 

 

 盛り上がりがピークを迎えるラスト6組は、紅組は森昌子さん、小林幸子さんと続き、トリは直前にお父様を亡くされた水前寺清子さん。

 

 白組は五木ひろしさん、森進一さんときて、大トリはこの年に大ヒットし、日本レコード大賞に輝いた細川たかしさんの『矢切の渡し』。演歌、演歌、また演歌…演歌ファンにとってはたまらない豪華ラインナップです。

 

ーーなぜ、ここまで豪華メンバーで臨んだのか?

 

 そこには、どうやら大人の事情というものが隠されていたようで……。

 

 というのも、前年の関東での視聴率が70%を割り(といってもわずか0.1ポイント減の69・9%ですが)、まるで「ノストラダムスの大予言」にある “空から恐怖の大王が降りてくる” というような騒ぎになり、番組スタッフは “視聴率70%台復活” をスローガンに一致団結。燃えに燃えていたそうです。

 

 こんな見どころ盛りだくさんの『第34回紅白歌合戦』のなかで、わたしの心のアンテナが激しく振れ、興奮度マックスを迎えたのは……出産を間近に控え、お休みだったはずの石川さゆりさんが、紅組の特別応援ゲストとして、突然真っ赤なマタニティドレスに身を包み、真っ赤な薔薇の花束を抱え、ステージに立たれたときです。

 

 ん!? あれは……大好きなさゆりさん?

 

 いや、でも、今年はお休みだって言ってたのに……。なぜ? どうして? Why?

 

 もう、目が点です。いや、あの、ふだんから限りなく点に近い細い目ではあるのですが……モゴモゴモゴ(苦笑)。

 

 しかも、お腹が大きい。これはもう、衝撃どころの騒ぎではありません。アンビリーバボーです。

 

 あとで聞いたお話では、プロデューサーの方から、「まだ入院していないなら応援だけでいいから来てほしい」と懇願され、それなら! と快くお引き受けになったということですが、本番直前まで秘密にされていたそうです。

 

 いやぁ、あのときは腰が抜けそうになるほど驚きました。

 

 えっ!? この年はサザンオールスターズが、3度めの出演を果たしている?

 

 そうなんです。そうなんですが……サザンが大好きで、わたしにサザンの素晴らしさを教えてくれた初恋相手の山本くんとの別れがあったばかりで。

 

 サザンの歌を聴くと、せつなくて苦しくて、悲しくてセンチメンタルになってしまうことから、私のなかでサザンオールスターズを封印していた時期で、モゴモゴモゴ……。桑田さん、ごめんなさい。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新アルバム『浪花魂』が好評発売中!

 

写真・中村 功、産経新聞
取材&文・工藤 晋

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