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岩下志麻『極道の妻たち』のおかげで「本物から何度も挨拶される」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.18 16:00 最終更新日:2018.02.18 17:38
女優の岩下志麻が、2月9日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。
岩下は1986年からスタートした映画シリーズ『極道の妻たち』の主演女優としてお馴染みだ。番組では、彼女ならではの体験談について語っていた。
岩下は「病院にある方をお見舞いに行ったところ、『パパパパッ』と(偶然居合わせた)黒服の男性が並んで最敬礼してくださって。わたしびっくりしちゃったんですけど、その前を悠然と歩きました」と発言。
さらに「新幹線でもずいぶん挨拶されました。本物さんに。『知ってる方かな?』と思うと、隣にわたしと同じような着物の着方をして、同じヘアスタイルでピアスしたりしてて。愛人だか奥さんだか知りませんけど、『姐さん』で。立って最敬礼してくださって。わたしも丁寧にご挨拶しましたけど」と明かしていた。
2012年2月20日付けの共同通信のインタビューで、岩下は、自ら工夫したという『極道の妻たち』の役作りについてこう明かしている。
「普通は和服を着るときには身につけないイヤリングとプチネックレスを、この役ではあえてつけたんです。外股で歩き、あごを上げて見下ろすような感じでしゃべって、声のトーンはなるべく下げました」
岩下は2016年4月30日放送の『サワコの朝』(TBS系)でも、撮影中の苦労について語っている。45歳で任侠映画初出演を果たしたのだが、「はじめは刺青しなくちゃいならない、ピストルを撃たなくちゃならないで(大変でした)。ピストルの音が怖くって大嫌いだった。ビクビクものでした」と振り返る。
そんな状態でも、一度現場に入れば子分の役者たちが待ち構え「姐さんおはようございます!」と挨拶してくれる。最初は猫背で大人しく現場入りしていた岩下も、いつのまにか胸を張り、外股歩きになっていったという。
さらにはこんな弊害も……。
「ホテルでセリフ(覚え)なんかやってる最中に、友達から電話がかかってくると『わてや』って出ちゃったり。(役が)かなり乗り移ってました」
『サワコの朝』では、初対面の相手に「すぐ怒鳴ったり、引っぱたいたりするタイプの人間」と誤解され、「ときどきリクルートもされる」と明かした岩下。自ら作り上げた役のイメージに、現実が影響されてしまうのだから、女優とはなんとも大変な職業である。