エンタメ・アイドル
元ジャンポケ斉藤、バームクーヘン事業が早くも息切れ…客足は途切れ途切れ、売れ残りは “赤黒顔” で翌日再販の苦境

2025年5月11日、群馬県高崎市でバームクーヘンを販売する元ジャンポケ斉藤慎二。開店直後は行列だったが……(写真・吉田豊)
「売り切れま…したっ! “した”といえば、タン、タタ~ン!!」
段ボールの切れ端に書いた「完売」の文字を掲げ、舌(=タン)をベロンと出しながら渾身の一発ギャグをかますのは、ジャングルポケットの元メンバー・斉藤慎二だ。
5月14日、自らの名を冠したバームクーヘン店「バームSAITOU」のインスタグラムを更新し、群馬県伊勢崎で販売した成果を喜色満面で報告した。
2024年10月、ロケバス内で20代女性に性的暴行を加えた疑いで警視庁に書類送検。今年3月には東京地検から不同意性交と不同意わいせつの罪で在宅起訴され、刑事裁判を待つ身である。
にもかかわらず、投稿した動画で見せる面持ちが明るいのは、自身が立ち上げたバームクーヘン事業がひと筋の光明となっているためか――。
【関連記事:元ジャンポケ斉藤、480円のバームクーヘンを700円で “転売” 報道…修行先の洋菓子店オーナーが本誌に語っていた「苦境」とは】
「所属事務所の吉本興業からは契約解除され、収入はゼロ。妻子との別居も囁かれるなど、どん底にあえいでいた斉藤さんですが、今年4月にXアカウントでバームクーヘン事業を開始することを宣言し、話題をさらいました。これまで群馬県、埼玉県の各所で販売会を5回開いており、精力的に働いていると聞いています。
バームクーヘン店を始めるにあたり、群馬県の有名バームクーヘン専門店『GARBA Cafe(ガルバカフェ)』に師事、商品開発の全面協力を得たそうです。
販売に関するマネジメントは都内のマーケティング会社が担当し、盤石の体制で臨んだ新規事業ですから、力の入れようも相当だったよう。それだけに、斉藤さんも世間の好意的な反応に胸をなでおろしていることでしょう」(スポーツ紙デスク)
確かに好調な滑り出しを切ったバームSAITOUだが、今後も商売を継続できるかは安定した営業と売上にかかっている。5月11日、群馬県高崎市で開催された販売会では、そんな不安要素が浮き彫りになった。
この日の会場は、バームクーヘン販売の初回会場と同じ。開店時から200人以上の長蛇の列ができ、1500個以上を売り切るなど、幸先のよいスタートを飾った記念すべき場所である。
もともと、埼玉県羽生市での販売が告知されていたが、変更となって、ここに落ち着いたようだ。2度めの販売はどうなのか。当日の様子を近隣住民が語る。
「開店前こそ50人ほど並んでいたものの、その後の客足は途切れ途切れ。さすがに前回より激減しましたね。
そもそも高崎駅から徒歩10分以上かかる、オフィス街や繁華街から外れた場所です。人通りが多いわけでもないから、お客がまったく来ない時間も多く、本当にぽつりぽつりで。
初回は売り子に徹して、来客の写真撮影とサインサービスにかかりきりだった斉藤さんですが、この日は並んでいる客がゼロになると、みずから呼び込みを始めたんです。通行人はもちろん、目の前の車道を走る車にまで手を振って、必死で呼び込もうとしていました。
スタッフも5~6人いましたが、お客は斉藤さん目当てなので、休むわけにもいかなかったんでしょうね。真っ暗になって、人っ子ひとり通らない店頭でぽつんとお客を待つ姿は、哀れを誘うものがありました。
でも、彼がすごいのは、どんなお客のリクエストにもきちんと応えていたこと。部活帰りの高校生など、商品を買わずに写真撮影をせがむ人たちも少なからずいたんですが、きちんと持ちギャグの『はぁ~い!』を披露してサービスに励んでいましたよ」(近隣住民)
初回は15時すぎに営業を切り上げていたが、この日、片づけを始めたのは19時半を回ってから。新商品を増やしたのも影響したのか、かなり在庫が残ったようだ。ひとり疲れ切った足取りで店を後にした斉藤だが、翌日も同じ会場に顔を出して販売していた。
「Xでは告知していなかったけど、『今日も販売延長するらしい』と口コミで聞いて、やってきました。店内にはバームクーヘンを詰め込んだ箱が山ほど積まれていたので、前日想定していたよりさばけなかったんでしょうね。
斉藤さんは疲れたような赤黒い顔をしていましたが、息子へのサインをお願いすると、快く『1歳の誕生日おめでトウモロコシ、ムシャムシャ ハ~イ♡』と書いてくれました(笑)。
次回の予定を聞くと、千葉の香取市、群馬の “めんたいパーク” に出店すると仰っていました』(来場した若い父親)
5月14日に更新したお店のインスタグラムでは、次のように綴っていた斉藤。
《販売価格は税抜648円とカットバームはしていますが、どうしても高崎、埼玉、栃木、茨城、東京、千葉と他、他府県まわる為に移動コスト、ガソリン代。高速代。保管費。車代、人件費が商品代にのってしまいます。大手になればコストカットも出来るのでしょが、またまだ勉強不足でご希望にはこたえれませんが、とりあえず今出来る範囲、精一杯努力していきたいと思っております》
元人気芸人のネームバリューだけでは、早々に限界がくるのは自明の理。自身に注がれる応援の声を力に、地に足をつけた商売で突破口を見出すしかない。