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『なんで私が神説教』Snow Man・渡辺翔太が絶妙にいい味! ただのギャグ要員で終わらず、視聴者大号泣の可能性も

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記事投稿日:2025.05.24 11:00 最終更新日:2025.05.24 12:33
出典元: SmartFLASH
著者: 堺屋大地
『なんで私が神説教』Snow Man・渡辺翔太が絶妙にいい味! ただのギャグ要員で終わらず、視聴者大号泣の可能性も

 

 

 Snow Man渡辺翔太がいい味を出している。しかも、ただのギャグ要員ではなく、今後のクライマックスに向けて、物語のキーパーソンになりそうな予感がひしひしとしている。

 

 5月17日(土)に第6話が放送された広瀬アリス主演の学園ドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系)。

 

 

 2年間も実家でニートを続けていた麗美静(うるみしずか/広瀬)は、私立高校の校長を務める母親の友人のコネで、いきなり高校教師に。

 

 波風立てずに生徒と距離を保って接していこうと考えていた静。だが、担任となった2年10組は問題児ぞろいで、なおかつ学校自体にも “闇” があることがわかり、「なんで私が説教を!?」と困惑しながらも、毎回毎回、神説教をしていくという痛快エンタメになっている。

 

 そんな本作に、2番手キャストとして出演しているのがSnow Man・渡辺翔太。静の隣のクラスの担任教師・浦見光(うらみひかる)役だ。生徒思いの熱血さわやか教師だが、どこか抜けていてアホっぽさもある愛されキャラである。

 

渡辺翔太の「間」「口調」「声量」どれを取っても絶妙

 

 渡辺演じる浦見だが、ギャグ要員となることが多い。

 

 たとえば先週放送の第6話。

 

 学校内の派閥で敵対勢力となっている教師・森口(伊藤淳史)が、静や浦見たちを煽るように口撃していたときのこと。森口が「コンセンサス」「リスクマネジメント」といった用語を織り交ぜて主張していると、浦見が「いちいち難しい横文字を使わないでもらえますか。話が入ってこないんですよ」と反論する。

 

 しかし、間髪入れずに敵対勢力の別の教師から「いや、そんな難しい言葉じゃないでしょ」とツッコまれてしまう。浦見はめげずに「難しい!」と応戦するも、その場にいた仲間の校長からも「難しくはないわ」と冷静にたしなめられ、浦見は「校長……」と寂しげにつぶやいて沈黙。

 

 第6話ではこんなシーンもあった。

 

 静、浦見、校長、女教師という4人の校長派閥の仲間同士で、真剣に今後について相談しているときのこと。女教師が「けっきょく私がどうしようと意味なかったってことですよね」と意気消沈していると、静は心の声で「『そんなことない』ってこの状況じゃ言えないよな」と、かける言葉に思い悩むのだが、浦見は「そんなことないよ!」と威勢よく励ます。

 

 けれど、女教師から「こんな状況になってなんでそんなこと言えるんですか?」と問われると、浦見は言葉が出てこず、沈黙。けっきょく、なにも考えなしに言葉を発していただけだった。

 

 このようにアホな言動でシュールな笑いを生み出しているのだが、浦見を演じる渡辺の「間」「口調」「声量」、どれを取っても絶妙なのである。もちろん、周囲の共演者たちの力量もあってこそだが、テンポのいいコミカルな掛け合いになっており、渡辺のコメディセンスを感じさせる。

 

 三谷幸喜や宮藤官九郎といった大御所脚本家のコメディ作品に出演しても、うまく立ち回ってハマりそうだ。

 

最後の最後で心を救済するのは渡辺が演じるキャラ?

 

 しかも、渡辺はこの『なんで私が神説教』において、ただのコメディリリーフとしてだけでなく、今後の重要なキーパーソンになりそうなのである。

 

 実は、静が2年間も家に引きこもっていた原因は、かつてネット上でやりとりしていた女子高生が自殺してしまったことがトラウマになっていたから。そして、その女子高生というのが、浦見の恋人で元教師・愛花(志田未来)の妹だったのだ。

 

 以前、静は学校内に《麗美静は人殺し》と中傷するビラを貼られていたのだが、犯人はどうやら愛花だった模様。要するに愛花は、妹が亡くなった恨みを静にぶつけようとしているのである。

 

 今後、静と愛花が直接対峙するシーンもあるだろうが、シリアスな展開になるのは間違いない。しかし、本作は痛快エンタメであるため、息が詰まるような重苦しい空気になりすぎるとテイストが崩れてしまう。

 

 そこで浦見の出番。

 

 浦見がその場に立ち会っていれば、彼のアホさがいい意味で緊迫感を削ぎ、バランサーの役割を果たしてくれそう。主人公に降りかかる問題の重大性は損なわず、くすくすっとなる笑いを挿入できるはず。

 

 もちろん、それは役者・渡辺翔太の絶妙なセンスがあってこそ成り立つわけだ。

 

 しかも、深読みするなら、なにも考えていなさそうな “ポジティブ浦見” が寄り添っていたからこそ、妹を亡くして絶望していた愛花もギリギリ踏みとどまれていたのかもしれない。

 

 おそらく今後のクライマックスで、愛花が静の神説教を受けることになるのだろうが、最後の最後で愛花の心を救済するのは、浦見の天然の明るさなのではないか。

 

 もし、そんなエピソードになるとしたら、渡辺の演技で視聴者が大号泣なんてこともありえる。

 

 ーー今夜放送の第7話から、愛花がさらにストーリーの本筋にからんでくるようなので、恋人・浦見を演じる渡辺翔太の重要度も増しそうだ。ただのギャグ要員で終わらないところを見せつけてもらいたい。

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