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「好きな時に海に行ける」本田理沙、故郷・大分に戻って15年「また歌えるとは」歌手活動も再開

2010年に大分県中津市にUターン移住した本田理沙
本田理沙(53)が2人の幼い子供を連れて故郷の大分県中津市へ戻ったのは、2010年のことだ。
「父が急死し、母を一人にしておけない状況だったんです。“決断” したというより、母の優先順位が高くなったということ。それまでは地元に帰る気はありませんでしたが、Uターンすることを悩むことはありませんでした」
そんな矢先、大分で新しくFM局が開局し、パーソナリティの打診があった。
「急に帰っても仕事は見つからないと思っていたので、嬉しかったですね。ラジオでは意識的に方言を使うようにしています。そのほうが、リスナーが喜んでくれるんです」
東京と地方、2つの暮らしを知る彼女は、こう語る。
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「地元に帰って15年になりますが、視野が広くなったかなと思います。東京にいたら、変な争いがありますよね。マンションなら高層階の人がエラいとか、旦那の職業とか……ちっちゃいちっちゃい(笑)。こっちではそんな発想、まったくありません。東京にいたころの駐車場代で家賃を払えますし、家に帰ったら玄関に白菜とか置いてありますし。最高ですよ」
子育ては一段落し、一人暮らしを満喫中。ラジオの仕事に加えて、近年では歌手活動も再開している。
「親の介護と子育てに追われ、また歌えるとは思ってもみませんでした。1970~1980年代の曲で、若いころに感じたものを取り戻してくれたり、新しい感想を持ってもらえたりしたらいいなと思います」
暮らしのなかで、何がいちばんの幸せかを尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「好きなときに、海を見に行ける環境ですね。東京の人がこっちに来ると、みんな深呼吸していますよ」
本田理沙
大分県出身、1988年デビュー。地元のFM番組『コミュラジ!』『美酒処 本田』『タイムスライダー』(すべてNOAS FM)に出演中。17LIVEやTikTokも配信している