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Kis-My-Ft2「ハイタッチアルバム」好調も中堅グループの “特典商法” 連発に心配の声…ベテラン解散で疑われた事務所の“方針変化”

北山宏光(左から3人め)の脱退以降は、6人で活動している「Kis-My-Ft2」だが、CD売上が心配されていた
5月26日、「Billboard JAPAN」は6人組アイドルグループ「Kis-My-Ft2」(以下、キスマイ)が21日に発売したアルバム『MAGFACT』の売り上げが、約30万枚になったことを明らかにした。2024年発売の『Synopsis』は、同チャートの初週売上が約13万枚とされていたため、倍増した形になる。
「6000円のソロビジュアル版3枚セットを購入すると、8月に全国3都市で開催されるキスマイメンバー全員との『ハイタッチ会』への参加券が付与されたのです。
さらに、5月23日には、全国6都市のCDショップでメンバー6人が1日店長を務め、キスマイが直接アルバムを渡す『お渡し会』がおこなわれました。前日からLINEアプリで申し込み、先着順でCD購入整理券を取得し、なおかつ指定の店舗で参加券つきの対象商品を購入した人が参加できる方式でした。
こうしたサービスもあってか、26日発表の『Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート』で、29万8740枚の売上とされています」(スポーツ紙記者)
【関連記事:Kis-My-Ft2、“CD売上ダウン”の起死回生策か…デビュー14年めにして異例の「ハイタッチ会」開催にファンの心配】
2011年にCDデビューしたキスマイは、2025年でデビュー14年めを迎える。新たな快挙を成し遂げた6人に歓喜するファンも多い。一方で、Xでは
《キスマイ、数字次第で事務所からなにか言われてたのかも》
《KAT-TUN解散と今回のキスマイのアルバムから考えると今の事務所はどんな手を使ってでも売上がないとグループ続けていけないんだろうなって思う》
《キスマイの売り方みてるとほんとに中堅は厳しいんだとおもう》
など、不安を覚えるファンの声が見受けられる。ハイタッチ会、手渡し会という特典をつけたことで、疑問を持たれたようだ。
「旧ジャニーズ事務所時代から、2011年にSexy Zone(現・timelesz)が握手会、2012年にA.B.C-ZがDVDシングルの手渡し会をおこなうなど、デビューして間もないグループが、ファンと直接交流できるイベントを開催したことはありました。
ただ、キスマイのように、デビュー10年以上の中堅グループがこうした特典をつけるのは異例だったのです。
6月11日には、新メンバーオーディションを経て、8人体制になったtimeleszが、新アルバム『FAM』を発売します。アルバム購入者のなかから抽選で、9月におこなわれるファンミーティングに招待されることが発表されています。
キスマイも、timeleszも、近年CDの売り上げが苦戦を強いられていたため、現在旧ジャニーズタレントのマネージメントを担うSTARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)が、対策の一環として、“特典商法” をおこなったのではないかと考えるファンもいたのかもしれません」(芸能記者)
timeleszも、2011年にSexy ZoneとしてCDデビューしているため、キスマイと同じデビュー14年めのグループ。中堅グループのアルバムの売り方に変化が垣間見えたが、2組の先輩にあたる“ベテラングループ”の決断も再注目されているようだ。
「3月31日、CDデビュー19年めを迎えたKAT-TUNが解散しました。STARTO社公式サイトで、2月に解散が発表されましたが、事務所の声明で《今後のメンバーにとってより良いと会社として判断いたしました》と記載されていたり、発表翌日、メンバーだった上田竜也さんが会員制の有料ブログで《急展開で心の整理が全く出来上がっていません》とつづるなど、あたかも、解散を “事務所が決めた” ような印象を受ける人も多かったのです。
KAT-TUNは2021年のシングルを最後に新曲を出しておらず、直近でCDのヒットがない状況が続くなかで解散したため、一部のファンの間で、『STARTO社がベテラン、中堅グループの売り上げにシビアになっているのでは?』とささやかれたのです。ある種、事務所の “方針変化” だと受け取られたのだと思われます」(前出・芸能記者)
中堅グループの “会えるアイドル化” が進んでいくのか。