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ホリエモン、退職代行サービスを徹底批判「バックレりゃいい」持論展開も集まる世間からの反発

『REAL VALUE』史上、最もキレたホリエモン
会社を辞めたくても言い出せない、会社に伝えたにもかかわらず、なかなか辞めさせてもらえないーー。そんな人たちに代わり、勤め先に退職の意思を伝える「退職代行サービス」が近年、話題となっている。
そんななか、YouTubeで人気の経営エンターテインメント番組『REAL VALUE』が「退職代行はあり? なし?」というテーマを取り上げ、5月28日、出演者のひとりである実業家・三崎優太氏のYouTubeチャンネルに討論の様子がアップされた。
「番組内では、肯定派の三崎氏ら9人と、否定派の『ホリエモン』こと堀江貴文氏ら8人が、激論を展開。三崎氏は肯定派ながら、退職代行を肯定する理由を『退職代行を使って辞める奴は、社会のゴミ。社会のゴミが発見できるセンサーとして、めちゃくちゃ有能だと思ってるから、ありだと思う』と説明。『人としての礼儀を分別できる、すばらしいサービスだと思う』などと、ほかの肯定派の出演者とは異なるスタンスを見せました。
これに対して堀江氏は『違う、違う。俺は退職代行を使っている奴は、妙な礼儀があると思う』と、三崎氏とは真逆の意見を披露。『なんでそんなに礼儀正しいの?』『バイトとかだったら、バックレりゃいいじゃん。正社員でも、別にバックレりゃいいじゃん』と語り『こういうビジネスをするから、バカが増える』と主張。社員に退職代行を使って辞められたら困らないのか聞かれると『そんな奴、採用しねえよ、まず』と吐き捨てました」(経済担当記者)
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さらに、退職代行を使う人たちに対して「なぜ退職を通知しなくてはいけない、という礼儀にたどり着くのかがわからない」と語る堀江氏は、辞めさせてもらえないなら、「一方的にバックレりゃいい」とあらためて主張。「一時が万事、細かいことを気にしてることの積み重ねが、退職代行を使うという行為に出てきている。どうすればいいかっていうと、細かいことを気にしないようにすること」などと語った。
こうした堀江氏の意見に、X上では、
《その通りだと思う》
と、共感する意見もあるものの、
《正社員でバックレたら、会社によっては制裁食らうし、そもそも、正当な理由のない『解雇』ってなると、次の会社に行くのに大きな支障になると思うけどな》
《バックレる人に対して経営者が「そんなヤツ採用しねぇよ」と思ってるとみんな知ってるから退職代行を使うんじゃ?》
《退職代行はどちらかといえば否定派だけど、この考えは大間違い。下手したら訴えられるし、何かとその後の手続き上で前の会社に依頼する書類とかもある》
など、堀江氏の意見を批判する声も多くあがった。
「『REAL VALUE』で堀江氏らが討論をかわした回には、実際に退職代行を使って前の会社を辞めたという人が2人、登場しました。うちひとりは、退職代行業者の迅速な対応に感動して、現在、自分も退職代行業者で働いていることを明かしました。
しかし、自分と同じように退職代行を使って前の会社を辞め、同じく退職代行業者に入社した人が、また別の退職代行サービスを使って辞めたことがあるそうで、さすがにそれには『驚いた』と語っていました。このように、退職代行を1度、使うと、それが癖のようになってしまう、という意見もあります。
若い人の間で転職が増えているとはいえ、やはり日本は、入社したら一生、同じ会社を勤め上げるという『終身雇用』を当然視する文化が根強くあるということでしょう」(前出・経済担当記者)
退職代行の是非はさておき、「バックレる」人材も、かなり企業にとっては頭が痛いと思うのだが……。