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【夫婦共演のCM価値は?】大手広告代理店がランキング作成…キムタク&静香夫妻は10位、1位は

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記事投稿日:2025.06.03 06:00 最終更新日:2025.06.03 16:56
出典元: 週刊FLASH 2025年6月10日号
著者: 『FLASH』編集部
【夫婦共演のCM価値は?】大手広告代理店がランキング作成…キムタク&静香夫妻は10位、1位は

共演は“天然記念物級の希少性”と言われる大谷翔平・真美子夫妻(写真・AP-アフロ)

 

 今、話題のCMのキーワードになっているのが、夫婦共演。設定ではなく、出演タレントのリアルな夫婦共演が求められているという。

 

「従来ですと『プライベートの切り売り』『タレントとして安っぽい』などの観点から夫婦の共演はNGとしてきたタレントが多かったのですが、クライアントからの熱望を受けて、CM共演を解禁するケースが増えてきています。共演が話題にもなり、1+1=2以上の相乗効果が期待できます」(広告代理店関係者)

 

 今回、本誌は大手広告代理店が主要クライアント2200社に「夫婦共演でCMに起用したいタレント」について調査した資料を入手。夫婦共演が実現した場合の推定出演料順に発表する。

 

 

 では、早速……の前に、需要がありすぎて出演料がストップ高状態になっている殿堂入り夫婦にふれておきたい。

 

 それは、ドジャースの大谷翔平・真美子夫妻だ。夫婦共演の推定出演料は5億円。

 

「夫婦共演であれば、まさに天井知らずの価格となるでしょう。苛烈な争奪戦と価格競争を避けるために一応、弊社では5億円に設定しています。

 

 大谷選手単独のCM契約料金も単年で3億5000万円となっていますので、 “天然記念物級の希少性” からいって、ご夫婦で5億円はお得なのかもしれません」(同前)

 

 夫婦共演の場合は、この希少性が出演料に大きく関わってくるという。

 

「すでに解禁して共演している、あるいは『セット売り』している場合は、ギャラは比較的安価に抑えられます。『夢の共演』である場合は、『高騰したとしても検討する』『初共演はぜひウチで』というクライアントの反応が多く、今回のランキングにもそれが反映された結果になっています」(同前)

 

 芸能界でいちばん価値があるタレント夫婦は、『半沢直樹』(TBS系)シリーズで平成、令和のドラマ最高視聴率記録を持つ堺雅人・菅野美穂夫妻だ。1位なだけあって、共演した場合の推定出演料は9500万円。

 

「片方がドラマの撮影だったら、もう片方が育児に専念、というように仕事のスケジュールを調整して、子育てを中心とした家庭生活を実践している夫婦です。CMで共演すれば話題になるのは間違いないですが、すべてはスケジュールを調整できるかにかかっていると思います。

 

 実際に2人とも現場での対応のよさから、スタッフ人気も高いです。堺さんは共演者のモノマネをしてみんなを笑わせてくれるし、菅野さんもよく子供や快適グッズの話などをして現場をなごませてくれます」(テレビ局関係者)

 

 理想の家庭そのもののイメージから生活用品、自動車、ビールメーカーからリクエストが殺到しているという。

 

 2位は、“この2人がCMで共演” という希少性で、推定出演料9000万円という桑田佳祐(69)・原由子(68)夫妻。共演が実現した場合、アーティストらしくCM曲も期待できることも人気の理由だという。

 

「映像だけでなく『音源』もついてくるので、強烈に印象に残るはず。桑田さんのメリットは “年代を超えた” 訴求力。いつまでも若いシニアをターゲットに、遊び心を忘れないスポーツカーなどで起用したい」(自動車メーカー)、「長年連れ添う奥様に素敵な旅のプレゼントを、といったコンセプトでどうでしょうか?」(大手旅行代理店)、「夫婦円満ぶりは万人が知るところです。これからの長生き世代へのアピールには最適」(生命保険会社)など、幅広い業界から人気だ。

 

▪︎熱視線を浴びる “四天王” 夫婦

 

 希少性、実現度、話題性から各社が共演を狙っているのが、共演の出演料が8000万円で並んだ唐沢寿明・山口智子、江口洋介・森高千里、水谷豊・伊藤蘭、福山雅治・吹石一恵夫妻の4組だ。唐沢・山口夫妻が人気の理由には、芸能界で昨今続いている不倫騒動も影響しているという。

 

「今まで夫婦の危機やスキャンダルがいっさいなかった円満ぶりが、クライアントに支持されています」(前出・広告代理店関係者)

 

 また、「1歳違いの仲のよい『友達夫婦』というイメージが素敵です」(大手アパレル会社)と、今っぽい夫婦のスタイルも受けている。

 

「唐沢さんは取材中に『うちの奥さんはさ〜』と家庭での出来事をポロッと口にすることも多く、山口さんと楽しそうに暮らしている様子を垣間見られます」(女性誌編集者)

 

 2004年〜2008年に「ジャワカレー」のCMで共演済みの江口洋介・森高千里夫妻は根強い人気を誇る。「円満で大物同士のご夫婦。それだけで『商品価値』はあります」(保険会社)、「バイク好きな江口さんの後ろに森高さんが乗ってツーリングってだけでカッコよくないですか?」(バイクメーカー)。

 

 水谷豊・伊藤蘭夫妻も人気だ。ただ、高額な出演料がネックになっているという。

 

「この2人は大物だし、絶対に話題にもなる。娘の趣里さん(34)も出てくれたらなおいい。問題はギャラです。『相棒』が続くかぎりギャラが下がることはあり得ないでしょうから、それに耐え得る大手なら実現もありなんじゃないでしょうか」(広告代理店関係者)

 

 実際に、「お互いに70歳を越えた熟年ご夫婦の『大切な瞬間』を残しませんか、というテーマでオファーしたい」(カメラメーカー)、「『僕の本当の “相棒” のために』と奥さんを労る優しい水谷さんが化粧品を渡すのはどうでしょう」(化粧品会社)などの声が寄せられている。

 

“四天王” の最後は昨年のドラマ『アンチヒーロー』(TBS系)で、2015年の結婚以来、吹石一恵が約9年ぶりに女優復帰したことで各社が「たぶん共演はないと思うけど、ひょっとしたら……」と状況を追っているという福山雅治夫妻。

 

「奥様が徐々に女優復帰しているのでもしかして、と期待しています」(飲料メーカー)、「福山さんがハンドルを握るSUVの助手席にさりげなく吹石さんが座っていたら、絶対話題になります」(自動車メーカー)。

 

 7位には、共演の出演料が7500万円で並んだ山下達郎(72)・竹内まりや(70)、ダウンタウンの浜田雅功(62)・小川菜摘(62)、岡田准一(44)・宮﨑あおい(39)夫妻の3組。

 

 山下・竹内夫妻が人気の理由は、桑田・原夫妻と同じくCM曲への期待が大きかった。

 

▪︎芸能界最強夫婦は10位に沈む

 

 今回の調査で最大の波乱は、推定出演料7000万円の木村拓哉(52)・工藤静香(55)夫妻だ。言動すべてがニュースになる芸能界最強夫婦だが、この順位はなぜ?

 

「まず、木村さん個人の出演料が7000万円で、芸能界トップクラスというのがあります。木村さんだけで十分に商品訴求力があるので、クライアントからすれば、出演料を上乗せしてまで夫婦が共演する必要がないと思われているのです。そのため工藤さんの出演料が算定できないのが原因です」(前出・広告代理店関係者)

 

 同額10位が、2023年から資生堂のCMで共演中の反町隆史(51)・松嶋菜々子(51)夫妻。

 

「2011年に起きた飼い犬による住民トラブルを重く受け止めているクライアントがいます。住宅メーカーでは『使えない』と言われています」(同前)

 

 12位以下の夫婦出演料は、表のとおり。個人出演料を夫婦で比べた場合に夫が高い傾向があるなかで、妻のほうが高かった夫婦が、12位星野源(44)・新垣結衣(36)、最大格差があった17位DAIGO・北川景子、19位岡田将生(35)・高畑充希(33)夫妻ら8組いた。DAIGO・北川夫妻には「明らかに女性上位の夫婦。今の時代らしいな、と思います」(大手損保)との声が上がっていた。

 

 夫婦の “価値” の鍵は妻が握っていた。

 

写真・本誌写真部、AP/アフロ

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