
5月24日配信の『ABEMAエンタメ』(ABEMA)の密着企画『NO MAKE』に、タモリさんのものまねでおなじみのコージー冨田さん(58)が出演していました。
コージーさんは26歳で糖尿病の診断を受け、6年前の52歳のときに肝機能が低下し、人工透析を開始。そのころから急激に視力が低下したと言います。
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「急にテレビが見づらくなったって感じでしたかね。みなさん(撮影スタッフ)が白い中にいるんです。真っ白い霧の中にいるような感じですね」
現在のコージーさんの視力は、健常者が半透明のビニール袋ごしに対象者を見るようなものだそうです。
「(タモリさんのものまねで)『髪切った?』ってやるんですけど。基本的には女性(のお客)にやるんで、事前にどこに女性がいるか聞いてね。見えてないけど『髪切った?』ってやるんですよ。見てもらわないと、以前は誰もいないところで『髪切った?』ってやってましたから。透明人間の前で『髪切った?』って(笑)」
コージーさんが広く世に知られるようになったのは、タモリさんのものまねです。筆者は以前、タモリさんの代表的なものまねフレーズ『髪切った?』をやるようになったきっかけについて、コージーさんにお話を伺っています。
「タモリさんは目の前の変化を言うんですよ。『お~マスクしてるね』とか。一番そう思ったのが、爆笑問題の田中さんが赤い服を着てたんですよ。そしたらタモリさんが『今日、赤か!』って言ったんです(笑)。
話題がいっぱいあるときはいいんですけど、ちょっと話に詰まるときもあるじゃないですか。そういうとき、タモリさんは『顔ちっちゃいね』とか、『見たことをよく言うな』と思っていたんです。
そしたら『ものまねバトル』(日本テレビ系)で、MCのヒロミさんが当時すごく長髪だったけど、ある日いきなり短く切って “激変” してたんです。
そのときにヒロミさんが『タモさんどうなのよ?』って僕に話を振ってくれたんですが、僕が詰まっちゃって。でも、タモリさんが目の前の変化を言うことを思い出して『髪切った?』って言ったんです。たぶん、それが最初なんですよ」
自身が会話につまったとき、タモリさんの「目の前の変化を言う」という癖を思い出し、放ったアドリブの一言だったんです。
コージーさんは、常にものまねのセリフをネタにしないようにしているそうです。誰かに質問されたことに対して、コージーさんが返す会話が面白くなるように心がけているのです。だから、ご自身は「アドリブに強い」と自負されていました。
視力は低下してしまいましたが、持ち前のアドリブ力でカバーし、これからもお客さんを笑顔にしていただきたいです。