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フジ『FNS歌謡祭』今夏放送も「中居正広の後輩」頼りに呆れ声…特番も過去映像の “使い回し” で懸念される予算難

中居正広のトラブルに揺れるフジテレビ
6月3日、フジテレビの音楽特別番組『2025 FNS歌謡祭 夏』を7月に放送することが発表された。1974年、年末の音楽特番としてスタートした同番組は、2012年から夏と冬の年2回放送されている。
今夏も、7月2日の夜に4時間半にわたって放送するが、元「SMAP」の中居正広が起こした女性トラブルへの対応をめぐる “フジテレビ問題” が暗い影を落としているようだ。
「1月の『スポーツニッポン』で、4月に予定していた『FNS歌謡祭 春』の放送が中止になったと伝えられました。『春』は不定期放送ですが、今回は2024年冬の反響を受けて、春の目玉特番として放送予定でした。ところが、フジテレビのスポンサー離れが続き、制作費をかけられなくなったことが理由だとされています」(芸能記者)
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恒例の夏の『歌謡祭』は放送されることになった。司会は、これまでに引き続き、「嵐」の相葉雅紀とフジテレビの井上清華アナウンサーが務める。出演アーティスト第1弾も発表されたが、Xでは
《顔ぶれが最高につまらない。そそられない。こんなラインナップなら中止でいいのでは》
《大半がジャニとKPOPで。見たい歌手はチラホラいるけどほんと数える程度、歌手ファーストじゃなく事務所ファースト?》
《旧ジャニーズ歌謡祭》
など、顔ぶれに呆れ声があがっている。とくに、STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)の所属タレントが多いという指摘が見られる。
「NEWS、timelesz、中島健人さん、なにわ男子、Travis Japanが出演します。さらに、元King & Princeで、現在はNumber_iの平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんも出演予定です。
もともと、司会の相葉さんをはじめ、『FNS歌謡祭』は “旧ジャニーズ勢” が多く出演することで知られています。
ただ、かつて旧ジャニーズ事務所に所属していた中居さんの問題で混乱に見舞われるなか、相変らず同事務所のグループに頼るようなフジテレビの姿勢に疑問を持つ人も少なくないのでしょう」(前出・芸能記者)
フジテレビは、3月31日に中居のトラブルを調査する第三者委員会の調査報告書の結果を公表した。それから2カ月経つが、現在もスポンサー離れは収まらず、厳しい状況が続いている。一連の騒動による影響が垣間見える部分もあるという。
「ゴールデンタイムのフジテレビのバラエティ番組で、過去のドラマの名場面を紹介する企画が増えています。とくに4月は、『昭和平成の名場面45連発』や『FNSドラマ対抗お宝映像』など、そうした特番を連発していました。
5月31日には、人気特番『世にも奇妙な物語』が放送されましたが、傑作選という形で新作は1本もなかったのです。同番組が放送35周年を迎えたことを記念し、視聴者の要望が高かかった作品をリバイバル放送したのですが、結果的に過去作の “使い回し” になった印象は否めません。
フジテレビの親会社『フジ・メディア・ホールディングス』は、5月16日、2024年度の決算を発表し、最終的な損益が201億の赤字になったことを明かしています。やはり、バラエティ番組にかける制作費が縮小しているのかもしれませんね」(同)
苦境に陥るなかでも、『FNS歌謡祭』の放送を決めたフジテレビ。
「第1弾の出演アーティストには、郷ひろみさんや氷川きよしさんなど、大御所歌手も入っていました。STARTO社の所属タレントは、フジテレビのドラマやバラエティ番組に多数出演して話題性がありますし、これまで多数『FNS歌謡祭』に出演した実績もあるため、どうしても彼らに頼りがちになってしまうのでしょう」(同)
予算難という “逆風” が吹き荒れるなか、フジテレビの音楽の祭典はどんなものになるのか──。