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広瀬アリス「『まだまだ振り幅が狭い』と実感する日々」

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.02.26 06:00FLASH編集部

広瀬アリス「『まだまだ振り幅が狭い』と実感する日々」

 

「目の前の仕事を全力でやるというのは新人時代から変わらないです」

 

 真剣な眼差しでこう言い切るのは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』に出演中の広瀬アリス(23)だ。

 

 2017年は映画『新宿スワンII』『氷菓』にヒロインとして出演。2月3日公開の映画『巫女っちゃけん。』では主演を張るなど、日々、存在感を増している。この現状を本人はどうとらえているのか。

 

「自分自身の中で大きな変化は感じないんです。『連続でいろいろ作品に出させていただいているな』とか『休みが少ないな(笑)』とか感じることはあるのですが、仕事に対する姿勢や取り組み方はまったく変わらないです」

 

■従来の私に求められた役は「明るくて元気な女のコ」

 

 最新主演作『巫女っちゃけん。』で彼女は型破りな巫女・しわすを演じている。しわすは巫女の仕事に真剣に取り組まず、同僚の巫女に下品な毒舌を吐く。時には子供を殴るシングルマザーと取っ組み合いの喧嘩まで。

 

「サバサバしたキャラクターを演じたことはあるのですが、それを通り越してガサツの域まで達してます(笑)。脚本を読んだときからおもしろくて、演じてみたいと思いました。オリジナル脚本だったので、監督と自分でキャラクターを作っていけるという期待もありました。

 

 これまでは “明るくて元気な女のコ” という役が多く、世間でもそういうイメージが強いと思います。そういった『広瀬アリス』というイメージをこれからの映画やドラマで崩していけたらいいなと思うんです——」

 

 そのための役作りの姿勢は真摯なものだ。「いいかげんな巫女」を演じるため、巫女の所作をしっかりと学んだ。

 

「巫女のことを十分できるようになってから演技では逆をやる感じでした。舞台となった宮地嶽神社で宮司さんや巫女さんたちと毎日食事もともにしながら、巫女の所作、舞などを学びました」

 

 劇中ではさまざまな家族の問題に焦点があてられている。作品と重ねて彼女は自身の家族観、親子観をこう語る。

 

「誰しもいろいろあると思いますが、結局、子供は子供で、親は親だと思うんです。劇中のしわすも親に『嫌い』とかいろいろ言っても、親だから、家族だから言いたいことも言えるし、甘えられる。そこはいい部分だと思います」

 

 今年で24歳。これからの自身について彼女はどう考えているのだろうか。

 

「年度や年齢で物事を区切って考えることがじつはほとんどないのですが(笑)、年女なのでいい年にしたいです。いろいろ経験を積んでお芝居の振り幅を広くしていきたいです。

 

 ドラマや映画の現場でほかの役者さんとご一緒するたびに、『まだまだ振り幅が狭い』と実感します。朝ドラの現場でも、てんちゃん(葵わかな)は年下ですが、年上の高橋一生さん、松坂桃李さん、同世代女優の徳永えりさん、岡本玲さん、皆さんから日々学ぶことが本当に多いです」

 

 年女の変貌を、見届けたい。

 

ひろせありす
23歳 1994年12月11日生まれ 静岡県出身 T165 AB型 2008年女優デビュー。女優として映画『銀の匙 Silver Spoon』『新宿スワンII』『氷菓』など多数の話題作に出演。現在NHKの連続テレビ小説『わろてんか』に出演中。主演映画『巫女っちゃけん。』が公開中

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