
新生timelesz(写真・菊池風磨のInstagramより)
STARTO ENTERTAINMENT(以下STARTO社)の人気ジュニアが退所を発表したことで、再び“人気アイドルグループ”に批判が集まっている──。
発端となったのは、ジュニア内のグループ「Go! Go! kids」の三村航輝が6月2日に更新した有料会員向けブログの記述。三村は、ローラースケートでのパフォーマンスを得意とするグループに属し、将来を期待されていた。
「ブログで、6月30日をもってSTARTO社を退所すると発表しました。2019年に入所し、6年間アイドルとして活動してきたものの、新たなステージでチャレンジしたいと考えるようになったと明かしています。三村さんは、ファンへの感謝の思いをつづっていましたが、《出来ることならメンバーともっと上を目指して頑張りたかったし、これまで真面目に頑張ってきたけど、思い描いた通りにはいかなくてファンの皆様には本当にごめんなさい。今の自分には未来が見えない》と、苦しい胸のうちも記していました」(スポーツ紙記者)
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17歳の三村の「未来が見えない」という一文を悲しむファンも多かった。ただ、人気ジュニアの退所報告によって、一部のファンがまったく別のグループ「timelesz(タイムレス)」に厳しい目を向けているという。どういうことか。
「timeleszは新メンバー募集オーディション『timelesz project』(以下、タイプロ)を開催し、2月に寺西拓人さん、原嘉孝さん、橋本将生さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さんの5人が加わりました。旧ジャニーズ事務所時代から、入所したジュニアは、下積み期間を経て、CDデビューするのが恒例です。数百人といわれるジュニアのなかでデビューできるのはほんのひと握り、狭き門です。その点、過去に目立った芸能活動をしたことがない篠塚さんや猪俣さんは、すでにデビューしているグループにいわば“中途採用”された形になります。
現在、STARTO社のジュニアはデビューできない人が多く、3月いっぱいで36人が一斉に退所するなどということも起こりました。今回、三村さんが将来に不安を抱いたとコメントしたことから、それとは対照的に、timeleszに途中加入したメンバーが特別扱いされていると感じる人もいたのでしょう。timeleszの新メンバーはバラエティ番組に出演したり、雑誌で表紙を飾るなど、オファーが殺到していますからね」(芸能記者)
三村の退所発表を受けて、Xではタイプロを批判する声があがっている。
《タイプロは1番大事な“ジュニア”という過程をすっ飛ばしてる》
《タイプロは悪ですよ普通に ジュニアの存在意義否定なんだから ジュニアを通さないとデビュー出来ない事務所で、いきなり中途採用という特別枠を設けたんだもん》
《ずっと努力してきたのに歌もダンスも出来ないポッと出にデビューされて、実力もないくせにぽんぽん仕事決まっていってるの見たらバカらしくなるって》
一方で、こんな見方も……。
《元々デビューしてたタムに一般人が入るのとジュニアからデビューするの全く話が違くない?なんでタムに一般人が入ったことでジュニアが失望した!になるのか意味がわからない》
《ジュニアになんかある度タイプロのせいにされてやってらんねぇよなぁ》
《ジュニアの育成や運営に不安や疑問があることと、タイムレスがオーディションをしたことはベクトルまったく別、一緒くたにすんなよ》
タイプロとジュニアを比較することに疑問を呈する指摘も見られ、timeleszとジュニアのファン同士の論争が勃発する事態になっている。
退所ラッシュが続くジュニアについて、前出の芸能記者は彼らが置かれている環境の変化を指摘する。
「2023年に故・ジャニー喜多川氏の性加害問題によって、テレビ局と旧ジャニーズ事務所の蜜月関係が批判されました。とくに、ドラマやバラエティ番組、音楽番組などに人気の旧ジャニーズタレントが出演した際、売り出したいジュニアをバーター(抱き合わせ)出演させるやり方も疑問視されました。そのためか、最近は、関係者の間で、『ジュニアのバーター出演が減った』と見る向きもあります。
また、NHKでは、2000年からジュニアがメイン出演する音楽バラエティ番組『ザ少年倶楽部』が放送されていましたが、ジャニー氏の問題が発覚し、2024年1月に番組名を『ニュージェネ!』に変更した末、2024年3月に終了しました。同番組は、ジュニアの登竜門とされており、結果的に、ジュニアの活躍する場が減ることになったのです。ジュニアの大量退所の原因が、必ずしもタイプロにあるとは言えません」
アイドルを夢見て、日々精進するジュニアの努力が報われてほしいが……。