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「空振り三振が絵になるんですよ!」古舘伊知郎 日テレの長嶋さん追悼番組に激怒「やるんだったら現役時代」晩年映像ばかりでミスターの勇姿見られず

6月3日午前6時39分に亡くなった、“ミスター・プロ野球”こと長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督。
昭和の大スターの死に、巨人と同じ読売新聞グループの日本テレビは、同日19時から『緊急特番 ありがとう長嶋茂雄さん ミスタープロ野球 永遠に…』と題した追悼番組をいち早く放送。しかし、番組で流されたのは、監督就任以降や晩年の姿がほとんどで、現役時代の映像が少なかったことで、不満を漏らす視聴者も多かったようだ。
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そんななか、
「なんで日テレは、あんな緊急特番をやったんだろうっていうのが、どうも間尺に合わない」「やるんだったら現役時代ですよ!」
と、大いに不満を表明したのが、フリーアナウンサー古舘伊知郎だ。
「古舘さんは、6月11日までにYouTubeを更新。『【ミスタープロ野球】長嶋茂雄さん追悼特番についてどうしても言いたい事があります。』のタイトルで、日テレの緊急特番を観た感想を語りました。古舘さんは前提として、今の若い人たちが長嶋茂雄のことを知らないのは仕方ないとしつつ、『日テレがシニア層じゃなくて、昭和世代じゃなくて、今の若い人向けに番組をつくる傾向にあることは、よーく存じ上げております』と、今のテレビ局の方針にも理解を示しました。
しかしそのうえで、『ただ、事は長嶋茂雄さんなわけですよ!』と言い放つと、現役時代の映像をほとんど使わなかった日テレの番組構成に、『昭和の激動の時代を彩ったスターが旅立っていった、ホントにひとつのエポックを迎えてるときに、今のテレビのターゲットと違うっていうんだったら、普通のニュースやワイドショーで流せばいいですよね。緊急特番、その日のうちに2時間、仕立てて番組を生でやる必要はないですよね。やるんだったら、現役時代ですよ!』と不満を漏らしました」(芸能記者)
事実、さまざまなアーカイブ映像をどの局よりも持っているはずの日テレだが、野球選手としての現役時代の映像はほとんど流れなかった。古舘はさらに苦言を呈する。
「昭和を知ってる人だけに向かって喋ってますけども、長嶋さんは空振りするだけでニュースになったんですよ。空振りの三振がニュースになるんですよ? 絵になるんですよ!」「ただの内野ゴロをキャッチして1塁に送ってアウトに仕留める、これがオーバーアクション過ぎて、ムダがありすぎるって、賛否の否が多かったぐらいスターなんだ。めっちゃカッコいいんですよ、そのスローイングも。何もかもが」
などと、長嶋さんのスター性がいかにすごかったかを力説。そして、
「長嶋茂雄の現役時代を知らない今の若いスタッフの人たちに、このジジイ側がただ一方的に言うのは失礼。『知らないから、作りようがない』って言い訳もわかるんですよ。でも、それは徹底した言い訳にはならないと思うんです」
と語り、編集のために3日遅れてでも、日テレならではの追悼番組をつくってほしかったとコメントしたのだ。長嶋さんの現役時代「ど真ん中」を自負する古舘の主張に、X上では、
《気持ちは分かるのですが、現役の姿や健康な頃の長嶋氏を流すと若い人は誰になるからでしょう。知らない事も罪なくらいに反応が違いますから》
と、同調できないとする声もあるものの、その反面、
《100%同意》
《古舘伊知郎はあんまり好きではないが、この意見には完全同意みんなが知ってる長嶋さんを多く流すんではなく、ボクも知らない長嶋さんの姿(特に現役時代)をもっと見たかったよ》
《禿げ上がるほどに古舘サンに同意。現役時代を知らない視聴者が多いからやらないんじゃなくて、知らない視聴者が多いからやるべきだと思う》
と、古舘に賛同する意見も多く溢れている。スポーツ紙記者が語る。
「いくら昭和のスーパースターだったといっても、長嶋茂雄さんの現役時代は、1958年から1974年ですから、その現役時代の活躍を観ていた世代は、いま60歳前後の人でギリギリでしょう。それだけに、番組制作側のスタッフに長嶋さんの現役世代を知る人が少ないのは事実です。ただ、日テレは局として、読売巨人軍、そして、その象徴でもあった長嶋さんや王さんの活躍とともに日本のプロ野球中継を引っ張ってきた歴史があるわけですからね。
古舘さんと同じように“期待を裏切られた”と感じた視聴者が多かったのは間違いないでしょう。こうした声に答えて、1周忌など、しばらく時間をおいてから、じっくりと活躍を振り返る番組を作るのもありかもしれませんよ」
とはいえ、追悼特番の内容でこれほど賛否が飛び交うのも、長嶋茂雄が、いかに昭和の「スーパースター」だったかの証明といえそうだ。