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『ダメマネ!』山田涼介が主演にこだわらなくなったのは大正解…言い得て妙な “斬新すぎる” あだ名をみごと体現【ネタバレあり】

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記事投稿日:2025.06.23 14:00 最終更新日:2025.06.23 15:32
出典元: SmartFLASH
著者: 堺屋大地
『ダメマネ!』山田涼介が主演にこだわらなくなったのは大正解…言い得て妙な “斬新すぎる” あだ名をみごと体現【ネタバレあり】

 

 

 とにかく山田涼介の見せ方、扱い方がとてもうまいドラマだった。

 

 6月22日(日)に最終話(第10話)が放送され、大団円を迎えた川栄李奈主演の『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(日本テレビ系)。

 

 かつて天才子役として売れっ子だった神田川美和(川栄)は、過去を隠して芸能事務所マネージャーに。美和は売れないクセツヨタレントたちの集まる底辺部署の担当になり、奮闘していくというストーリー。

 

 

 このように、基本的には芸能マネージャーにスポットを当てたお仕事ドラマなのだが、Hey! Say! JUMP・山田涼介演じる国民的スーパースター・真田祐士と美和の恋愛も描かれ、ラブコメドラマとしてもクオリティが高かった。

 

 実は山田、初回放送まで出演が伏せられていたシークレットキャスト。そのため、事前の作品紹介などで恋愛要素がアナウンスされていなかったこともあり、ラブコメとしてもおもしろかったのは、いい意味で裏切られた気分だった。

 

■【ネタバレあり】山田涼介が放った悶絶級の胸キュンパンチライン

 

 山田演じる真田は、美和が入社した芸能事務所の稼ぎ頭であり、キラキラ系の王子様キャラ。けれど、彼は自分のスター性を自認するあまり、ナルシズムたっぷりのイタい発言を繰り返しており、美和にしょっちゅうイジられたりツッコまれたりする “愛されウザキャラ” でもあった。

 

 そんな2人は子役時代に面識があり、真田の初恋の相手が美和だったため、恋愛関係に発展。しかし、同じ芸能事務所のタレントとマネージャーという関係性なので、“叶わぬ恋” ならぬ “叶えない恋” として、プライベートでは距離を置くようになっていた。

 

 迎えた最終話のエンディング間際。真田は事務所の海外支部に移籍することになり、日本を発つことが決まる。美和に「流れ星にエールを乗せて届けるから、空眺めてて」と相変わらずイタいセリフをはくが、真顔になって「俺が世界でも輝けたら、また日本に戻ってくる。そのときは……結婚しよ」とプロポーズ。

 

 そして美和を抱きしめると、「“叶えない恋” を、実らせよ?」という悶絶級の胸キュンパンチラインで、劇中の美和とテレビの前の山田ファンを魅了したのだった。

 

■嵐・二宮和也らが山田涼介につけた斬新すぎるあだ名「自発光」

 

 スターと一般人の恋を描くドラマはこれまでにもあったが、本作の恋愛パートの成功の要因を考えるなら、山田をキャスティングできたことをいの一番にあげるべきだろう。前述したように、劇中の真田は「国民的スーパースター」という役どころだが、その肩書きを背負える役者はなかなかいないからだ。

 

 山田は、先輩である嵐・二宮和也らから呼ばれているあだ名がある。それは「自発光」。

 

 アイドルとしてのキラキラ感が強いとかオーラを放っているとか、そういった理由で名づけられたようだが、たしかに山田は顔が超絶イケメンというだけでなく、立ち居振る舞いや存在感に、たぐいまれなスター性を宿している。

 

 要するに「国民的スーパースター」役の説得力がハンパなかったのである。言い得て妙で “斬新すぎる” あだ名「自発光」を、まさに体現していたわけだ。

 

■“役者・山田涼介” の今後の俳優人生を考えると非常に賢い選択

 

 ちなみに山田は、以前まではゲスト出演を除くと、主演でしか連ドラに出ていなかったのだが、近年は “主人公の恋のお相手役” のオファーも受けており、主演にこだわらなくなっている様子。

 

 2年前の橋本環奈主演ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)と、今回の『ダメマネ!』は女性主人公を引き立てるポジションだが、主演にこだわらないスタンスに変えたことは、今後の “役者・山田涼介” の俳優人生を考えると非常に賢い選択だったのではないか。

 

 山田は「自発光」なんてあだ名がつけられるほど、浮世離れしたキラキラ感やオーラを放っている。その性質は今回のような「国民的スーパースター」役などには抜群にハマるが、会社員といったごくごく普通の役どころを演じようとすると違和感の原因になってしまう。

 

 視聴者が同じ目線に立てて共感しやすいという理由から “ただの一般人” が主人公の作品は多いので、山田が主人公にこだわり続けていたら、ドラマ出演の機会が徐々に減ってしまうリスクもあったはず。

 

 実際、もし山田がいまでも主演しかやらないスタンスだったら、『ダメマネ!』には出演しておらず、「国民的スーパースター」役はべつの俳優が演じていたことになる。

 

 山田以外の誰かが真田を演じるなんて考えられないので、今作だけ見ても、主演以外のオファーを受けるようになったことは、英断だったと言えるだろう。

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