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『渡る世間は鬼ばかり』20ページ続く長セリフも当たり前

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.03.02 06:00FLASH編集部

『渡る世間は鬼ばかり』20ページ続く長セリフも当たり前

 

 俳優の角野卓造が2月18日放送の『ウチくる!?』(フジテレビ系)に出演し、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の舞台裏について語っていた。

 

 番組には共演の岡本信人も登場。ドラマにちなんで、司会の中川翔子が「長セリフはミスしても誰も謝らないって本当ですか?」と質問すると。

 

「これはね、決めたの。幸楽の場合はですよ。いちいち『ごめんなさい』『すみません』とか言い合うのは、もう(時間の)ロスで、気持ちも嫌だから。とちろうが忘れようが、止まっても『ごめんなさい』はなしにしようと」

 

 角野本人は、このルールの発案者について「ピン子さんの提案でしょ。私にそんなこと言う勇気はない」とシラを切ったが、岡本に「角野さんが言ったような記憶がある」と指摘されていた。

 

『渡鬼』の長セリフはドラマの肝だ。司会の中山秀征に「何十ページあるときもあるんでしょう?」と質問されると。

 

 角野は「20ページぐらいは当たり前。コマーシャルからコマーシャルまで。舞台の1場面くらいありますよ。15分くらい。だからちょっと危ないときもあるわけです。『ううう』っと。(すると)周りが全員で『頑張れー!』と応援する」と明かしていた。

 

 脚本を担当する橋田壽賀子は、かつて「長ぜりふは私の趣味」と冗談交じりに語っているが、俳優たちにとっては死活問題だろう。

 

 出演者たちは2006年6月17日付けの日刊スポーツのインタビューにて、セリフを覚えるための努力について明かしている。

 

 えなりかずきは「さまざまな記憶術の本を参考にしています。ある本で、人間の記憶は4時間経つと薄れていくと読んでから、せりふはなるべく、仕事の前に声を出して覚えています」と説明。「ブルーベリーが脳に効く」と聞けば試し、「ブドウ糖の錠剤がいい」と知ればすぐに購入したというから、何とも涙ぐましい。

 

 最も大変であろう主演の泉ピン子は、セリフ攻略法についてこう語る。

 

「先日も夜中の1時から朝5時まで、2回分を覚えました。覚えるための専用の小部屋でね。環境を変えると覚えられないんです。私は、1人で壁に向かって声を出して、自分の耳で確認しながら覚えています」

 

 橋田の台本には独特のリズムがあり、「だって」や「でも」のセリフの言い換えをすると、必ず俳優は自滅。「他のドラマは取り繕えても、橋田ドラマでは沈没します」という。

 

 ちなみにピン子は頭に入ったセリフをすべて紙に書き出し、橋田の台本ならではの “間” を赤ペンでメモ。さらには、その紙を気持ちを落ち着かせるためのお守りとしてポケットに入れ、本番に臨む。

 

『ウチくる!?』で明らかになったルールも、こんな俳優たちの苦労が反映された結果なのだ。

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