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TOKIO解散で懸念される『鉄腕!DASH!!』継続中プロジェクト 島・海岸…関係者悩ます“レガシー”の後始末

トップスターの座から一気に“転落”した国分太一
TOKIOが6月25日、解散を発表した。デビュー31年を数えるアイドルグループのあっけない幕引きに、驚きと戸惑いの声があふれているが、多くの人が気にしているのが、人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の今後だ。
X上ではこんな声が飛びかっている。
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《DASHどうなるんだろ? やりかけのプロジェクトあるし》
《村もそうだけどDASH海岸とかビオトープどうなるんだ…》
《ダッシュ島とかダッシュ海岸とか大風呂敷広げすぎたけど回収どうするんだろう》
《さすがにもう、あれこれ企画を動かすのは無理だろ》
“打ち切り説”までささやかれるなか、番組で継続中のプロジェクトがどうなるのか不安がる視聴者が多いのだ。芸能プロ関係者はこう語る。
「『スポーツ報知』は番組について、日本テレビが『放送継続の方針は変わらない』とコメントした、と報じています。実際、この番組は単発ロケで終わる企画よりも、年単位で継続させているプロジェクトが多いため、即座にやめるというのは難しいのが現状です。
福島県浪江町にあった『DASH村』は、メンバーたちが農業にチャレンジする場として人気でしたが、2011年の東日本大震災と、それにともなう福島第一原発の事故で“閉店休業”状態となりました。しかしその後、それに代わる形で、無人島を自力で開墾していく『DASH島』がスタートしています。また、震災以前から続く企画として、横浜の工業地帯の一角にある汚れた海を再生させる『DASH海岸』さらに、大都会の新宿を緑あふれる街にしようと取り組む『新宿DASH』といった企画が並行して進んでいます。
いずれも、非常に長い準備や、行政への許可申請、専門家の監修など、かかる予算も膨大。ひとつ立ち上げたら、簡単に終わらせるわけにはいかないのです。こうした巨大プロジェクトは、関係の間で“DASHレガシー”“TOKIOレガシー”などと呼ばれています。テレビ番組の域を超えた、一種の社会実験のような規模感は、番組の魅力のひとつでもあります」
だが、TOKIOの解散でこうした“レガシー”について「整理が必要になる」と語るのは、芸能ジャーナリストだ。
「たとえば、福島県西郷村にあるアウトドアフィールド『TOKIO-BA』は、2022年、国分さんの発案で始まった、広い敷地をゼロから整備していくプロジェクトです。広さは約8万平方m、東京ドーム2個分にもなります。TOKIO-BAの社長である国分さんは5月5日、3周年イベントのため現地を訪問していましたが、6月20日には、彼の無期限の活動休止を受けて休園を発表しています。このまま閉鎖される可能性が高いのではないでしょうか。
ほかのプロジェクトも、これまでどおりの視聴率が取れる見込みがないと、進行は厳しくなるでしょう。後輩アイドルからビッグネームを連れてきて、起爆剤とする方法もあるでしょうが、適任はいるのか……」
どんな方向に向けて“ダッシュ”すべきなのか。番組関係者の悩みは尽きなさそうだ。