
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板をきっかけにTOKIOの解散まで引き起こした国分太一
鬱蒼とした山々の中に、突如開かれた東京ドーム2つ分の広大な土地。雑草が生い茂る入口に立てられた看板には「お休み」の文字が掲げられているーー。
6月25日に発表されたTOKIOの電撃的な解散。ひとりの男の“不祥事”に福島県の小さな村も揺れている。
「そもそもの発端は6月19日、国分さんサイドからテレビ各局に番組からの降板を申し入れていることが報道されたことです。翌20日には、日本テレビがレギュラー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』から国分さんを降板させること発表しました。同日に行われた緊急記者会見で福田博之社長は、国分さんによる複数のコンプライアンス違反が判明したと明かしています。
その具体的な内容は明らかになっていませんが、番組制作会社スタッフに対し写真を要求したり、動画をLINEで送りつけるなど、セクハラに該当する行為をおこなった疑惑がもたれています。常習的にスタッフに乱暴な言動を繰り返していたことも報じられており、タレントとしてそのイメージは地に堕ちてしまいました。日本テレビの発表によると『鉄腕DASH』は今後も継続する予定で、城島茂さんや松岡昌宏さんも出演を続ける可能性が高い。唯一、国分さんだけがテレビから消えることになりますね」(同前)
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だが、冒頭のとおり国分の影響で消されつつある商業施設がある。福島県西郷村にある「TOKIO-BA」だ。
「この施設を運営するのは、株式会社TOKIO-BAで、代表取締役は国分さんです。城島さんも役員として参加はしていますが、責任者は国分さんということになりますね。 おもにキャンプ場として機能していますが、季節ごとのイベントが開かれたり、ツリーハウスやアスレチックが置かれ、農業体験などもできる総合的なアウトドア施設となっています。
アプリを通じてファンもTOKIO-BAの運営に携わることができるなど、みんなの“遊び場”というイメージですね」
しかし、今回の騒動を受け、同施設は無期限での休園を発表。再開のめどは現時点で立っていない。西郷村の高橋廣志村長は複雑な胸中をこう明かしている。
「突然の解散報道に非常に衝撃を受けました。本村の地で2022年5月から事業を開始したTOKIO-BAも丸3年が経ち、ようやく軌道に乗り始めた矢先の出来事に残念としか言いようがありません」
村民も肩を落としている。TOKIO-BAの近くで飲食店を営む店主はこう語る。
「『TOKIO-BA』ができたおかげで、うちによくお客さんが来てくれるようになったんですよ。Googleのレビューもすごくあがって、ありがたかったんです。スタッフの方もたくさん利用してくれていました。こんなことになってしまい、本当につらいですね」
近隣住民は“村の希望だった”と明かす。
「この村の山は、次々と土地を電力会社に買われてしまいました。ソーラーパネルばかりが増えていって、いったいどうなるんだろうと思っていたところに生まれたのが、TOKIO-BAなんです。観光客を呼び込むための、村の唯一の希望と言ってもよかった。それがこんなことで閉鎖してしまうなんて。誰かが引き継いでくれるとうれしいけど、それも難しいんでしょうね」
じつは株式会社TOKIO-BAの前身となる会社で代表取締役をつとめ、同社の役員を務めるキーマンがいる。キャンプ場施設の運営会社や、一級建築士と活躍するX氏だ。今回の騒動をどう受け止めているのか、本誌がX氏の自宅を訪れると、「何日も出張に出ており、いつ帰ってくるのかわかりません」と家族が対応してくれた。
はたして、TOKIO-BAが復活する日はやってくるのだろうか。
「株式会社TOKIOが残っていれば、同社に事業を移管することもできるでしょう。ただ、TOKIO解散に合わせて、同社も閉業することがきまっています。ただ一方、松岡さんは、6月27日に舞台終わりにメディアの質問に答え、福島県との仕事について『城島ときちんと話し合って、やらなければいけないことも投げ捨てるわけにはいかないので、そこらへんは全うして』と答えています。投げ捨てるわけにいかないという意味ではTOKIO-BAもそうでしょう。城島さん、松岡さんが“漢気”を見せてくれるかもしれませんよ」(芸能ジャーナリスト)
見捨てられた“場”にならないことを祈るばかり。