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杉咲花は現場の “困ったさん”、仲野太賀はほっとけオーラ全開…意外に世渡り下手な「2世タレント」9人の本当の評判

杉咲花
映画、ドラマはもちろん、インフルエンサー界隈でも一大勢力になっているのが、「2世タレント」だ。かつては “親の七光り” と揶揄(やゆ)されていたが、今ではキャスティング会議の場でも、必ず誰かしら名前があがるという。
では、その実力、素顔はどうなのか?「現場」で、本当の評判を調査した。
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■杉咲花
まずは、2024年に主演したドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)、『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)での演技が評価されて「ギャラクシー賞」個人賞を受賞した杉咲花。小学生のころから芸能活動をしてきた彼女は、父が元レベッカのギタリスト・木暮武彦、母が歌手のチエ・カジウラという2世だ。
「杉咲さんの両親は、音楽畑の人で役者じゃない。だからそういう意味では、親に頼らず独自に道を切り拓いてきた人ですね。いい意味で不器用な方なので……ちょっと “困ったさん” な俳優でもあります。
ディレクターにダメ出しをされたら、そのとおりにやり直せばいいのに、彼女は『役になって考えるとそれはできない』と拒否して撮影がストップしてしまうんです。これ、現場スタッフからすれば、完全にあちゃ〜って状況ですよ」(ドラマ制作スタッフ)
それでも “杉咲組” と呼ばれる熱心なシンパがいるという。
「思い入れのあるスタッフからみれば、この撮影が止まることも、作品に対してなんて誠実な人なんだろうと映るんです。だから、また次やりましょうって、杉咲さんへのオファーが絶えないんです」(同前)
■趣里
朝ドラ『ブギウギ』(2023年、NHK)でヒロインに抜擢された趣里の両親は、言わずと知れた大物俳優・水谷豊と伊藤蘭。だが、趣里自身は怪我が原因でバレリーナの夢をあきらめ、アルバイトをしながら演技を学んだ苦労人だ。現場での彼女はいつも明るく、笑いが絶えないという。
「趣里さんは、自分らしさを前面に押し出す主演女優にありがちの強気な感じとは真逆で、チームワークを大切にして監督の演出意図には熱心に耳を傾けるタイプですね。
ただ、言いたいことを我慢していることも多いみたいです。しかも根に持つタイプらしく、打ち上げのときになってから『じつは、あのとき……』と言い出して、スタッフと言い争いになったこともあったそうです」(テレビ局関係者)
■石橋静河
2026年度後期の朝ドラ『ブラッサム』(NHK)の主演にオーディションで選ばれた石橋静河は、父が石橋凌、母が原田美枝子という俳優一家に生まれた。そんな石橋だが、現場では「スタジオの待機場所(前室)で同世代の共演者たちと学校の休み時間みたいにわちゃわちゃしている」(同前)という。
「集中していないように見えるので、手を抜いているように感じられるかもしれないですが、そうじゃない。これは映画『人数の町』(2020年)などで共演した中村倫也さんから盗んだメソッドだそうです。
中村さんは前室で普通におしゃべりしていて、本番に臨むんです。そして、そのままのテンションで、自然に台詞を話しているのが魅力的に映ったそうです。石橋さんもいい意味で公私の区別がないんです。それが彼女が自然体で演技できる理由ですね」(同前)
■希空
2024年、本格デビューしたにもかかわらずSNSの総フォロワー数200万人超えのインフルエンサー希空(のあ)は、辻希美・杉浦太陽夫妻の長女。恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。卒業編2025 in ソウル』(ABEMA)に出演し、話題になった。
「希空さんには、女優になりたいという思いがあるようです。そのため、辻・杉浦夫妻は、希空さんに演技の勉強をさせるためにワークショップなどに通わせるか否かなど悩んでいると聞きます。
ただ現場での所作などは、2人がきちんと教えているようで、評判が悪いという話は聞こえてきません」(別のテレビ局関係者)
■Koki,
独自路線で台頭する2世女優がいる一方で、両親の強すぎる光に押され気味の2世もいる。
木村拓哉・工藤静香夫妻の次女・Koki,が典型だという。2025年3月、5月に前後編で公開した主演映画『女神降臨』は、全国300館以上で公開されたが、前編は公開4日間の興行収入約8000万円と失敗に終わった。
別の映画関係者は「木村さんと工藤さんの娘というだけで価値があり、起用したくはなるのですが……。木村さんサイドから何か言われたら嫌ですから、揉めないようにといろいろと気を使って大変なんです。
現場でのKoki, さんは、スタッフ含め、同世代とはうまくコミュニケーションが取れているようですけど、年齢が若いということもあり、日本特有の “あうん” がわからないみたいで、年長者とは意思疎通が円滑に図れないのもネックですね」と明かした。
主演映画が不振に終わったことで、厳しい状況に置かれている。
■窪塚愛流
男性2世タレントは、2024年からフレッシュな面々がメインストリームに登場してきている。その筆頭は、窪塚洋介の長男・窪塚愛流(あいる)だ。1月クールドラマ『御上先生』(TBS系)で生徒役を好演し、注目を集めている。
「6月16日から始まったNHK夜ドラの『あおぞらビール』でいきなり主役でしょう。最初は窪塚洋介の息子としか認識していませんでしたが、あれはただ者じゃありませんよ。
でも、お父さんのように近寄りがたいオーラは微塵もなく、撮影スタジオではみんなの愛されキャラなんです。現場も明るくなるし、雰囲気作りという点では座長としてパーフェクトです。挨拶も元気がいいし、いつも楽しそうです。
あるとき、愛流くんに『いつも楽しそうでいいね』って声かけたら、窪塚洋介さんが毎朝『今日も楽しんで』と送り出していたそうで、せっかく外に出たんだから毎日楽しまないと損だ、と考えるようになったそうです」(ドラマ関係者)
愛流の現場での評判は上々だが、苦言を呈す関係者も。
「まだ、若いこともありますが……友達と朝まで飲みまくっているようです。次の日の朝、仕事があるのにまったく起きられなくてマネージャーの鬼電でやっと起きる始末。それでも愛流くんは飄々としていて、そこはお父さん似だなとは思います」(別のテレビ局関係者)
■櫻井海音
プロ意識の高い優等生として評判なのが、愛流と同じく『御上先生』に出演していた櫻井海音(かいと)。彼の父親は、国民的人気バンド、ミスターチルドレンの桜井和寿だが、現場で「父はミスチルの桜井だと鼻にかけるようなところはない」(ドラマ関係者)という。
「プロ意識が高く、事前に台詞が頭に入っていることはもちろん、現場が好きですぐに撮影に入れるよう準備が整っています。スタッフにも分け隔てなく接するため、まわりで彼を悪く言う人はいません」(別のドラマ関係者)
■野村康太
新人タレントがテレビ局、制作会社などに営業をする “顔見せ” で、「あのコは売れる」と評判だったのが、沢村一樹の次男・野村康太(21)。
「事務所が大手の研音、ビジュアルのよさもあるけれど、現場での態度など努力していることが窺えます」(ドラマ制作関係者)という評判どおり、7月9日スタートのドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』(テレビ朝日系)にレギュラー出演が決まっている。
■仲野太賀
2026年1月スタートの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)に主演するのが中野英雄の次男・仲野太賀だ。5月には是枝裕和監督が全編iPhoneを使って撮影した短編映画『ラストシーン』で、「おっとりしているけど、演技の実力は確か」(テレビ局関係者)という哀川翔の次女・福地桃子と共演して話題となった。
「太賀さんは、最初はとっつきにくいことで有名です。というのも、6年前に改名して売れっコになった時期から、自分で “大物感” を半端なく醸し出しているんですね。
たとえば、椅子に勢いよくドカンと音を立てて座って、誰もいないときなんかはテーブルの上に足を投げ出していることも。俺に話しかけてくんなオーラがギンギンです。芝居に関係ないところを、俺は気にしないというタイプですね。
その代わり、売れないころ世話になったスタッフや共演者仲間にはすごく義理堅い。どんなに小さい劇場の芝居でも、フットワーク軽くマネージャーをつけずに観に行ったりしますからね」(映画関係者)
多士済々の2世だが、現場では “不器用さん” が多いようだ。
写真・福田ヨシツグ、保坂駱駝