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【「ロンブー」解散にある背景】田村淳 相方・亮のため『ロンハー』継続のいっぽう、目指していた“新ビジネス”

2020年、番組収録後、テレビ局内から出てきた田村淳(写真・梅基展央)
6月24日、深夜バラエティ番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の生放送中、唐突にカウントダウンが始まり、ロンドンブーツ1号2号の解散が発表された。
「『ロンハー』は1999年から放送されている2人の冠番組です。番組は27年目に突入していることもあり、2人にとってはともに成長してきた番組でした。ロンブーは、結成当時からお笑い界では “異端児”。まずビジュアルからして違いました。淳さんは赤髪、亮さんは金髪。そのうえストリート系のファッションで若者から絶大な支持を得て、テレビや舞台だけでなく、多くのファッション雑誌にも載り、従来のお笑い芸人のイメージを変えました」(芸能記者)
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だが、2019年に起きた「闇営業問題」で暗転する。
「亮さんが反社会的勢力が関与する闇営業に関与したことで謹慎処分になりました。それでもコンビ継続を選択し、亮さんの謹慎中は淳さんが冠番組を一人で守り抜きました」(同前)
謹慎が明けると、淳は亮を表舞台に戻すために苦心した。
「淳さんは世間の反応を見ながら、亮さんを表舞台になんとか戻そうとしていました。
2020年1月には、トークライブで“再出発”を宣言。同年2月末にAbemaTV(当時)の『ロンドンハーツ』特別編で地ならしをしてから、4月に『ロンドンハーツ』の地上波放送に亮さんを約9カ月ぶりに復帰させています。それも、最初はスタジオの外で見学させたり、メモを取らせたりするなど、視聴者の感情に配慮した“時間差”復帰でした。やがて、2人が並んで出演する光景も自然になっていきました」(テレビ局関係者)
復帰後、亮はマラソン好きを生かしてランニングイベントを開催したり、自動車レーサーになるなど活動の幅を広げていった。だが、前出のテレビ局関係者は「こうしたソロでの仕事が増えた結果、皮肉にも2人の距離感が年々広がっていったのかもしれません」と話した。
そして今年3月12日に、2人は7時間飲みながら話し合い、「いったん屋号を下ろして活動しようか?」と解散をすることになったという。
「今回の解散劇には『ロンドンハーツ』が大きく関わっているんです」と話したのは、別のテレビ局関係者だ。
「亮さんは闇営業の発覚で吉本興業を辞めざる得なくなったとき、『ロンハー』の出演までなくなっていたら金銭的に路頭に迷っていたと思いますよ。女房子供がいますから、それだけは絶対にできない。だから今回も、亮さんは『ロンハー』さえ継続できるなら解散やむなしとの結論に至ったようです。一方の淳さんは、そんなロンブーの現状がつまらなくなっていたみたいです。
今月あたり発表になると思うのですが、昔からやりたかった大きな企画があり、この新しい仕事に踏みだすには亮さんというか、ロンブーという屋号が邪魔だったようです。それで、淳さんはロンブーを解散するけれど、『ロンハー』は継続できるように、必死にテレ朝を説得したそうです。
解散の発表まで3カ月もかかったのは、テレ朝との調整が大変だったからです。テレ朝としても、スポンサーもついて長年続いた番組ですから無下にもできない。ロンブーが解散しても番組を続けるなら局内でも調整をしないといけませんから。結果、淳さんの思惑どおりコンビは解散しても、番組はそのまま継続という異例の結果になり、生放送で解散発表という運びになったわけです」(前出)
相方と別れてまで進む運命はいかに。