
田村淳
6月24日にお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を解散した田村淳が、7月1日にXを更新し、新たな経済メディアの立ち上げを発表した。名前は「XU」(クロスユー)で、コンセプトは《「挑戦する人を応援する」そして、あらゆる世代・あらゆる業種の挑戦が、社会を巻き込むビジネスコミュニティメディア》と紹介された。田村はエグゼクティブプロデューサーとして、企画と総合プロデュースを務める。
田村は、これまでにも政治・経済や社会問題に関して、識者を招いて議論をおこなう報道情報番組『田村淳のキキタイ!』(TOKYO MX)に出演するほか、インターネット放送局の報道番組『ABEMA Prime』(ABEMA)の火曜日MCを務めるなど、社会派として活躍を続けてきたが、Xでは冷めた声も少なくない。
【関連記事:ロンブー電撃解散で、その場にいた “人気芸人” は茫然自失…32年間コンビ続けるも、年々広がる距離感】
《自分でyoutubeみたいな配信媒体作るんじゃなく要は既存媒体で番組作るて話しなんだな。新しい挑戦ってそんなのもうあちこちで皆やってることやん》
《参院選出馬じゃなかったんかーーーい!これ絶対狙って勿体付けたよな…》
《メディアだけならいいんだけど、人とお金巻き込んで動くつもりなら大変だと思うな、みんな儲かるわけじゃないし》
こうした声が相次ぐ理由を、スポーツ紙記者が解説する。
「淳さんは、発表の前日となる6月30日のXで《明日、僕の新たな挑戦を発表します!》と書き込みをおこなっています(現在は削除済み)。そのため、参院選への出馬説などが噂されました。しかし、ふたを開けてみれば、既視感のある新たな経済メディアの立ち上げとあって、“肩透かし”を食らったと感じるネットユーザーが多いようです」
「XU」は田村が個人的に立ち上げるのではなく、外部企業が運営し、本人はエグゼクティブプロデューサーに迎えられる形となっている。こうしたかかわり方について、ネット上で飽和状態の経済・政治系メディアとの“差別化”は難しい、と指摘するのはIT系メディアに詳しいライターだ。
「ネット上には『中田敦彦のYouTube大学』をはじめ、元テレビ東京の名物スタッフであった高橋弘樹さんが立ち上げた『ReHacQ(リハック)』など、有名チャンネルが並びます。ホリエモンこと堀江貴文さんや、ひろゆきこと西村博之さんなど“個人勢”も強い。そのなかで、淳さんがどういった個性を発揮できるのかは疑問符がつきます。むしろ『ABEMA Prime』など、既存のフォーマットのなかで番組を持って、MCとして活躍されたほうがタレント力を生かせそう、という意見が根強いです」
田村は2019年6月、相方だった田村亮に闇営業問題が発覚。亮が、所属する吉本興業から契約を解除されると、同年12月に自ら代表取締役社長を務める、株式会社LONDONBOOTSを設立。この会社を通して、亮が吉本興業とエージェント契約を結ぶ形で“復帰”に尽力した。しかし2023年いっぱいで亮の契約は終了し、会社も閉業。そして、今回の解散発表に至った。
「こうした“泥臭い”尽力に比べると、今回の新経済メディア立ち上げにはどうしても“いまさら感”がただよってしまいます。田村さんは、以前からオンラインサロンを運営するなど、“コミュニティ作り”に熱意を持っていました。今回の『XU』も田村さんのこうした興味から生まれたものだとは思いますが、どこまで伸びるのやら、疑問の声があがっています」(芸能ジャーナリスト)
成功して見返すしかない。