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松たか子、炎天下のロケで“ほころび笑顔”…育児との両立で4年ぶりの連ドラ復帰へ

2025年6月下旬、ドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)のロケをしていた阿部サダヲ(左)と松たか子
6月下旬の昼下がり、東京湾岸エリアの駅近くを歩いている男女のカップルがいた。2人とも真剣な表情で炎天下の歩道を足並みを揃えて歩いていく。俳優の松たか子と阿部サダヲだ。
「この日は7月期のドラマ『しあわせな結婚』のロケでした。今クールでテレ朝が一番力を入れている目玉作品です。阿部さんは大河ドラマ『いだてん』の主役ですし、脚本は大河ドラマ『光る君へ』の大石静さん。“大河コンビ”で、しかも大石さんが『光る君へ』の次に初めて手がけるドラマだといえばその位置付けがわかるでしょう」(制作会社関係者)
「カット!」の声がかかると、日傘を持ったスタッフが急いで松のもとに走り寄り、さっと日傘を差し出す。本番とは一転、松の表情はほころび、笑顔が印象的だ。すると少し離れたモニターに小走りしていき、自身の演技をチェックをする。その後、スタッフに頼ることもなく、近くに待機していた移動車へ飲み物を取りに自ら向かった。
テレビ局担当者が今作の“キャスティング事情”を語る。
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「松さんのキャスティングは阿部さんのご指名だったそうです。2人は5年前の坂元裕二さん書き下ろしの単発ドラマ『スイッチ』でも共演していて、交際はしていたけど結婚には至らなかった腐れ縁の検事と弁護士役を演じてものすごく好評でした。阿部さんにとって松さんはこれまで最も多くの奥さん役をやった女優だそうです」
松が演じるのは、修復学を学んでイタリアへ留学し、帰国後、美術教師に転向した鈴木ネルラ。ネルラは入院先の病院で阿部演じる弁護士と出会い、電撃結婚する。
「松さんは大石静さんとは初めてのお仕事で、マリッジ・サスペンスだと聞いて最初ちょっと当惑したそうです。というのも、自分自身にはまったくミステリアスな要素はないと思っているから。さらに、大石さんの脚本はト書きがあるわけではなく、余計なこともまったく書かれていない必要最小限の内容。つまり演者にすべてが任されているということです。こりゃ大変だと思いながら、今も撮影を続けているそうです」(同前)
松の本格的な連ドラ出演は『大豆田トワ子と三人の元夫』(フジテレビ系)以来、4年ぶり。どうしてそれほどの空白ができてしまったのかと言うと……。
「松さんが子育て中心のライフスタイルを送っているからですね。ただ娘さんも今年10歳になり、松さんが常にそばにいなくても大丈夫な状態に成長したため、久しぶりの連ドラ出演となったようです。両立できるようになったんですよ。一人娘ですし、ものすごい英才教育を施していそうに感じますが、基本、娘さんの自主性を重んじていて、娘さんがやりたいと言ったことを旦那さんと相談してやらせているそうです。
ただ、実家の高麗屋の仕事は小さいころから常に見せ続けています。もしかすると俳優業や歌舞伎に興味を持ってもらいたいと願って連れて行っているのかもしれません。今月の歌舞伎座は夜の部の『鬼平犯科帳』で父親の松本白鸚さん、兄の松本幸四郎さん、甥の市川染五郎さんと3世代での舞台が展開します。松さんは時間を無理に作ってでも連れて行くと思います」(演劇関係者)
松と娘が親子共演する日もそう遠くないかも──。