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【過去に「歌舞伎界は男尊女卑ですよ」】梨園のプリンス、DV疑惑を謝罪も「認識と食い違う」歯切れの悪さに非難続々

中村児太郎(写真・共同通信)
7月5日に初日を迎える「七月大歌舞伎」について、7月2日、松竹が出演予定だった歌舞伎俳優、中村児太郎の休演を発表した。
休演理由は6月18日に「デイリー新潮」が報道した中村の“凄絶DV”だ。“内縁の妻”だった女性に顔面骨折、頸椎捻挫、打撲傷などにいたるまでの暴力を振るったと報じられ、その痛ましい姿が大きな話題となった。
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松竹は、「暴力行為につきましては、既に本人への確認を進めておりますが、引き続き弊社として独自の調査を行ってまいります」と、今後の対応に含みをもたせている。
一方で中村自身は2日に所属事務所『ZEN-A FARM』を通して謝罪コメントを発表。
「この度は私事に関する一部の週刊誌の報道により、皆様に多大なご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを心からお詫び申し上げます」
と謝罪。さらに、自身のDVに関しては「私の認識と食い違うところが多々ありますが、これらの点を追及することより、互いの関係の収束に向けた真剣な話し合いを速やかに完結することが大事であると考えています」
とコメントしている。X上では
《誰に向かって心からお詫びしてるの?? この人。お詫びしなければならない人に謝れば良いんじゃない》
と、まずは被害者への謝罪が先ではないかという声や、
《奥さんを顔面骨折させたんだよ。どんだけ殴ったらそうなるんだ。甘やかされて育ったな。一生治らん》
《「芸のためなら女房を殴る それがどうした文句があるか」←古典芸能ってこういうのが未だに当たり前のように行われてるんだな呆》
といったような、歌舞伎界の体質そのものに批判を向けるコメントも出ている。
「中村さんの祖父は人間国宝の七代目中村芝翫(しかん)、父は九代目中村福助。歌舞伎界の名門・成駒屋の御曹司であり、2018年には大河ドラマ『西郷どん』でドラマ初出演をするなど期待の“プリンス”です。
2022年5月には、フリーアナウンサー・島田薫氏のインタビューに答えるかたちで、尊敬しているという『坂東玉三郎のおじさまと市川海老蔵のお兄さん』への感謝を語ったうえで、歌舞伎が扱う時代背景を踏まえ、《歌舞伎界は男尊女卑ですよ(笑)》と語っていました。歌舞伎界で、女性が虐げられてきたことに疑問を投げかけたというわけです。しかし、現実では、自分が女性に暴力を振るったと報じられてしまった。
中村さんはコメントの中で『七月の大歌舞伎で舞台に立つのは適切ではない』と語っていますが、報じられたDVそのものについて認めたわけではありません。被害者である内縁の女性との示談を目指すと思われますが、まずは自身が働いた暴力行為について、真摯な謝罪をすることが先ではないでしょうか」(同前)
“暴力行為”によって壊れた関係がはたして“収束”するものだろうか……。