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【おニャン子クラブ結成40周年】大学教授になったレジェンドらが集結、ヒット曲に会場総立ちで“萌え”爆発!

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記事投稿日:2025.07.09 11:00 最終更新日:2025.07.11 20:06
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【おニャン子クラブ結成40周年】大学教授になったレジェンドらが集結、ヒット曲に会場総立ちで“萌え”爆発!

7月5日、「おニャン子クラブ結成40周年コンサート」をおこなったレジェンドメンバーたち

 

ファンの皆さんも、いい意味で、歌唱力とか段取りとか、私たちに期待してないでしょう? だから、お祭りのように楽しみました!」(会員番号4番・新田恵利)

 

 2025年7月5日、「おニャン子クラブ結成40周年コンサート」が、東京都内のホールで開催された。デビュー曲「セーラー服を脱がさないで」の発売から、ちょうど40年目となる記念日だ。出演メンバーの発表前にチケットは即完売。その人気ぶりは、今も衰えを知らない。

 

 まず、大前提として、出演者のほとんどは、すでに芸能界を引退した“ふつうの女性たち”である。仕事をし、子育てをし、親の介護に向き合う50代の日常を送っている。そんな彼女たちが揃ってステージに立つのは、1987年9月20日、国立代々木競技場第一体育館での解散ライブ以来となる。会員番号6番・樹原亜紀はオランダから、14番・富川春美は沖縄から参加。事前の全体リハーサルも叶わず、振り付けや立ち位置の確認は本番当日に行うという“ぶっつけ本番”で臨んだ。

 

 

 会場には、熱狂的なファンが大集結した。推しの名前入りのハッピ、はちまき、つなぎ姿。「おニャン子クラブ」のロゴ入りジャンパー、「セーラーズ」のTシャツ、「渡辺美奈代」「生稲晃子」など、ド派手な刺繍が刻まれている。サイリウムやうちわを手にした“おニャン子親衛隊”の熱気によって、会場全体が1985年へとタイムスリップした。

 

 オープニング曲は、エイス・ワンダー「Stay With Me」のオマージュでもある「乙女心の自由型」。イントロが流れた瞬間、観客は総立ちとなり、大盛り上がり。おニャン子たちが、マイクスタンドの前に立って、振り付きで歌う――。ファンの夢が叶った瞬間だった。

 

 セットリストは、おニャン子クラブのグループ楽曲だけでなく、ソロやユニットのヒット曲も織り交ぜた構成で、前半は、48番・我妻佳代、50番・杉浦未幸(美雪)がステージを牽引する。他のメンバーは交代しながら登場する形になったが、これはおそらく、古参メンバーの体力的な事情によるものであろう。「息切れ」「めまい」「水分補給」など、50代のメンバーに無理はさせられない。この点、会員番号15番・立見里歌に確認すると、『解散コンサートを意識した構成にした』とのこと。

 

「NO MORE恋愛ごっこ」「ウェディングドレス」「かたつむりサンバ」といった懐かしのナンバーが続き、我妻と杉浦がセーラー服っぽい衣装(つけ襟は杉浦の自作)に着替えて「うしろゆびさされ組」を披露したとき、会場のボルテージは1段上がった。“萌え”が爆発した。

 

 中盤では、会員番号15番・立見里歌率いる異色ユニットの「ニャンギラス」が登場。会員番号9番の名越美香は、香港からメッセージ付きの写真で参加した。デビュー曲「私は里歌ちゃん」は、当時、少年隊の新曲「デカメロン伝説」を抑えて、オリコン1位を獲得した。「アイドルは可愛いだけが正義ではない」という新しい価値観を生み出した。ある種の“アイドル革命”といっていい。樹原の高島忠夫のモノマネ「イェ~イ!」も、ファンにとってはたまらない“お約束”だ。「そんなつもりじゃなかったのに」「自分でゆーのもなんですけれど」など、ユルさ全開の名曲が続いた。

 

 コーナーの司会を務める立見が、今回参加できなかったメンバーによるメッセージを紹介する。前出の名越のほか、13番・内海和子、17番・城之内早苗、25番・吉沢秋絵、40番・生稲晃子、32番・山本スーザン久美子らが、ファンへの感謝を伝えた。なかでも自民党参議院議員の生稲は、長文でおニャン子時代のエピソードを綴り、最後に、選挙での投票を呼びかけた。

 

 後半、エースの新田が登場。「冬のオペラグラス」でソロデビューし、オリコン初登場第1位を獲得した。ここから、“おニャン子伝説”が始まったのだ。「恋のロープをほどかないで」「不思議な手品のように」など、彼女の代表曲が続く中、親衛隊の「えりちゃーん!」というコールは、もはや楽曲の一部と言ってもいい。

 

「セーラーズ」の社長が、今回のコンサートのために提供したという新しい揃いの衣装は、おニャン子メンバーをグッと若返らせた。「恋はくえすちょん」「真っ赤な自転車」、最後の曲は「セーラー服を脱がさないで」。アンコールでは「じゃあね」を大合唱。全22曲を披露した。そして、観客席にいた会員番号35番・岡本貴子がステージに招かれると、会場からは「おかもと!おかもと!」のコールが沸き起こった。万歳三唱と三本締めで締めくくられた、まさに“大団円”の夜だった。

 

 1985年から1987年まで、わずか2年半で時代を席巻した「おニャン子クラブ」。40年の時を経て、またひとつ、新たな伝説が刻まれた。もし50周年があるとすれば、メンバーは70歳近くになる。そう考えると、振り付きでのライブパフォーマンスは、これが“最後の奇跡”だったのかもしれない。

 

写真・木村哲夫

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