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「お互い敬意が必要」謝罪した人気ラーメン店の「食事は20分以内で」論争に“高学歴お笑いコンビ”が私見

物議を醸したラーメン二郎府中店のX(写真・同店のXより)
《最近、極端にゆっくり食べている方が増えまして、ロット乱れたりお店としても困っています》
《お食事は『最大』で20分以内にお願いします》
7月4日に公式Xで、そう呼びかけたものの、炎上騒動に発展してしまった「ラーメン二郎」府中店。一般ユーザーの《もう行かないと思います》というコメントに、同店が《どうぞどうぞ》と書き込んだことが火に油を注ぎ、非難が集中する事態となっていた。
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当該ポストの是非をめぐっては、二郎好きの著名人も参戦するなど、SNS上で論争が巻き起こり、事態を重く見た同店は、7日にSNS担当者がXで謝罪している。
《今回の貼り紙、それのSNSへの投稿、そこでのリプライによる厳しい言葉など使い、ラーメン二郎は怖い店だ、高圧的な店だと誤解させる結果となり、お客様、二郎関係者、多方面にご迷惑と不快感をもたせてしまい、大変申し訳ありませんでした》
また、問題となっていた「20分制限」の張り紙を削除したことも明かしていた。
「ラーメン二郎をめぐる“食事は20分以内”論争には、二郎をこよなく愛するラーメンYouTuberにして、日本ウエルター級11位の現役プロボクサー・ジロリアン陸氏も参戦しました。ジロリアン氏は7月5日にX上で、
《ラーメン1杯普通に食べて、30分かかることがあるってそんなやついるか? 見てみたい。麺3本ずつくらい食べてモグモグしてる感じか。みんなの為に行列店には行くな!ファミレスに行け!》
と投稿。さらに、RIZINにも出場した元ホスト格闘家のYUSHI選手も、
《俺は親愛なる目黒店で急いで食べてるのに同じロットのめちゃ早食いの2人がいたせいで横の席がまだ俺が半分くらいしか食べてないのに食べ終わってお客さん早く食べてもらっていいですか?待ってる人いるので。 って店員に言われて最後まで食べきれずに出たことが一度だけある》
《横が食べるの早いとこの場所は「プレッシャーラーメン」となる》
とXで綴り、独特の環境について私見を披露。こちらも話題となっていました」(芸能記者)
そんななか、今度は、お笑いコンビ「ロザン」の菅広文と宇治原史規が、自身の公式YouTubeチャンネルで、『【ラーメン二郎】“食事20分以内”について』のタイトルで、この論争に言及。
2人ともラーメン二郎には行ったことがないとしながらも、菅は「(二郎に)よく行かれる方とそうじゃない方で、隔たりがあるのかなという感じもあって」と切り出すと、ラーメン二郎府中店をめぐる“食事は20分以内で”論争の経緯を紹介。「僕的には、店側が何分以内に食べてほしいですっていうのって、そこまで違和感ないねん」と語りつつ、炎上した理由を「たぶん引っかかったのって『どうぞどうぞ』ってポイントなんかなって思ってる」
と分析。対して宇治原は、
「僕は、客観的に見て高圧的に映るだろうなという返事の仕方だと思います」と語ると、一方で、「『どうぞどうぞ』って言ったほうが、コアなファンが『いいぞ』って思う可能性があったりする。それをどっちを取るかって、戦略的にやったらいい。個人のSNSじゃなくて、お店のSNSなので、戦略的にやるべきであろうと、僕はそういう意見」
と持論を展開した。さらに、お客さんが偉いというのはあまり好きじゃないという宇治原は、「お店側がお客さんに対しても敬意が必要だし、お客さん側も『お金払ってるから何分かかったって、ええやろ』という態度もあかんし、両方あかんと思う」として、「お互いに敬意が必要」と語った。
こうしたロザンの2人の意見に、コメント欄には、
《宇治原さんの仰る通り、お互いの思いやりと大人の対応が必要ですね》
《「美味しく食べていただくには、20分以内がオススメ!」なら受け取られ方違ったと思います》
など、様々な意見が寄せられている。ラーメンライターが語る。
「ラーメン二郎や、二郎系と呼ばれる『二郎インスパイア』系の店舗は、オーダー時の“コール”をはじめとした、店舗によって微妙に異なる独自ルールの存在が、しばしば論争を巻き起こすことでも知られています。
また、二郎および二郎系の多くの店舗が、『小』ラーメンでも、麺の量は、普通のラーメン店の並の2倍くらいのボリュームがあります。そのため、初めて食べた人はその量に衝撃を受ける人も少なくありません。常連であってもコンディションによっては苦戦することもあるほどで、実際、YUSHIさんのように『帰らされた』という人はそれなりにいるようです。
ただ、二郎系のファンを公言する橋本環奈さんなどは、過去に、テレビで二郎系に行く際のマナーとして『ロット(1度に調理する量)を乱しちゃいけない。(周囲と)同じペースで食べないと』と語ったこともあります。ここを許容できる人と、できない人で、二郎を楽しめるかどうかが分かれるところはあるかもしれませんね」
良くも悪くも、これだけ毎回毎回話題になるのは、ラーメン二郎に、それほどコアなファンが多いことの証明ともいえそうだ。