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永野芽郁&田中圭“LINE”はなぜ流出したのか――「トーク履歴はパパパッと抜き取れます」プロが教える“予防策”

永野芽郁
「あの2人のLINEのやり取りが報道されたときは、どうやったんだと社内で話題になりました。その後、男性のほうが酔い潰れて介抱されることがよくあるというニュースを見て、それが原因かなと思いました」
こう話すのは、東京・秋葉原でパソコン修理店「オレンジセキュアサービス」を営み、「オールアバウト」ガイドでスマートフォン(スマホ)のセキュリティの記事を執筆する、齋藤実さんだ。
冒頭の「あの2人」とは、2025年5月に「週刊文春」で親密なLINE履歴が報道され、不倫疑惑が伝えられた永野芽郁と田中圭のことだ。
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「こういう騒動が起こると、個人情報が流出して大丈夫かという話になりますが、スマホを持ち始めたばかりの小学生に教えるレベルのセキュリティを設定しておけば、流出することはまずありません。でも、この設定をせずに、スマホを使っている人が非常に多いのです。2人のLINEのやり取りが流出したのも、それが原因だと思います。
おそらくですが、アプリにパスコードロックなどをかけていなかったんじゃないでしょうか。かけていたとしても、他人が見ているところでロックを外したり、ロックが外れた状態のままスマホを置きっぱなしにしていたり……そういう人は案外多いんです」(以下、「」は齋藤さん)
とくに、永野や田中のようなタレントの場合、テレビ局や撮影スタジオなど、不特定多数の人が出入りする場にいることが多い。控室でスマホを使い、出番がきたのでロックを外した状態で置きっぱなしにしてしまったということも考えられる。こうしたことが、じつは “危ない行為” なのだ。齋藤さんによると、LINEには「トーク履歴」をテキスト化する機能があり、アプリを開くことさえできれば、次の手順で履歴を送信できるという。
①LINEで、履歴を送信したいトークルームを開く②画面右上の「≡」または「…」のアイコンをタップし、メニューを開く③メニューの中から「設定」を選択④「トーク履歴を送信」をタップ⑤LINEで送信する場合は「LINE」を、メールで送信する場合は「メール」を選択。指示に従って送信する。
このように簡単に操作ができ、しかもトーク履歴をメールなどで送信しても、通知や表示はされない。
「Android携帯では、機種によってはトーク履歴のテキスト化に時間がかかったり、パワー不足だったりということがありますが、最近のiPhoneならLINEの履歴をテキスト化するぐらいだったら、そんなに時間はかからないと思います。慣れている人だったら、トーク履歴をパパパッと抜き取れると思います」
LINEのトーク履歴を抜き出す行為は、思っていたよりも簡単にできてしまうのだ。
齋藤さんはLINEに設定されている簡単な “予防策” についてこう話す。
「LINEのパスコードロックを設定すれば、スマホのロックを解除されても、LINEを勝手に開かれることを防げます。それだけ? と思うかもしれませんが、パスコードを不正に解除しようと思ったら、その場ですぐ解除するのは無理。プロが本気で時間をかけないとできません。LINEを開くたびに、パスコードを入力しないといけないので手間はかかりますが、設定したほうが安全でしょう。スマホやアプリに最初からあるセキュリティ機能を使うことで、個人情報の流出は、ほぼ防げます。この最低限のセキュリティすらしていない人が多いので、個人情報の流出は、9割が人災なんです」
また、パスコードよりも厳重な身体認証でロックしている場合でも、注意が必要だ。たとえば、iPhoneなどに搭載されている顔認証ロックの場合、「画面注視認識機能」をオンにしていないと、寝顔にかざしただけでもロックが外れるからだ。
「古いiPhoneでは、目を閉じていても顔認証ができました。酔うと外で寝てしまうなどのリスクがある方は、最新機種の顔認証機能を設定すれば予防になります」
日常生活に欠かせなくなっているスマホ。では、プロは流出をどう防いでいるのか?
「スマホを2台持ちにして、重要な情報が入っているスマホは持ち歩かないとか。もしくは、スマホに重要な情報は入れないで、パソコンに保存すること。究極は外づけのハードディスクに暗号化して、オフラインの状態で持つということですね。これは、一概にみなさんがこうしたほうがいいということではなく、リスクがある方は対策したほうがいいということになります」
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