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【日本の実写映画はオワコンなのか】『鬼滅の刃』興行収入TOP10ランクインで「実写邦画」圏外の異常事態

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記事投稿日:2025.08.05 20:01 最終更新日:2025.08.05 21:34
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【日本の実写映画はオワコンなのか】『鬼滅の刃』興行収入TOP10ランクインで「実写邦画」圏外の異常事態

写真:つのだよしお/アフロ

 

 日本における映画の歴代興行収入ランキングで、「日本の実写映画」として、唯一トップ10に入っていた『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)が、ついにトップ10から姿を消した。

 

「20年以上もトップ10に入っていた『踊る大捜査線』を蹴落として、新たにランクインしたのは、破竹の勢いで記録を更新中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』です。

 

 7月18日の公開から17日間で観客動員数1255万8582人、興収176億3955万7600円を記録。『踊る大捜査線』の持っていた興収173.5億円を抜いてトップ10入りしたことで、ランキングから実写の邦画が消えました。

 

 

 興収トップ10に入る実写映画は、277.7億円を記録した3位の『タイタニック』(1997年)と、203億円を記録した7位の『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年公開)の、2作だけとなりました。

 

 なお、歴代の興収1位は407.5億円を記録した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)なので、劇場版『鬼滅の刃』は、2作続けてのランクインとなりました。今作が、1位の牙城にどこまで迫れるのかにも注目ですね」(映画ライター)

 

 劇場版「鬼滅の刃」の興収トップ10入りに、X上では、

 

《誰かが竈門炭治郎は日本経済の柱って言ってて本当にその通りだなーと思った次第です》

 

《まあ、そうなるだろうね…というか実写映画は踊るが最高位だった所に邦画界の限界が見えている気がする》

 

 といった声のほか、

 

アニメのまま映画にしたほうがヒットするってことが分かってしまった》

 

 などの声も寄せられている。前述の映画ライターが語る。

 

「残念ながら、興収トップ10から姿を消してしまった織田裕二さん主演の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』ですが、当時は、織田さん演じる青島刑事が劇中で放ったセリフが日本中で流行るなど、社会現象を巻き起こすほどの人気を誇りました。

 

 2024年に公開されたスピンオフ映画『室井慎次 敗れざる者』の続編『室井慎次 生き続ける者』のエンドロールには、もう再登板はないと思われていた織田さん演じる青島が登場して話題となりました。

 

 2024年12月には、踊るシリーズの映画最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』が2026年に劇場公開されることが発表され、ファンからは歓喜の声があがりました。

 

 現在、鋭意制作中と伝えられている同作は、14年ぶりに青島が主人公として帰ってくる作品です。織田さんもさぞかし気合が入っていると思われます。興行的にも話題となることは確実なだけに、今回の件を奮発材料としてほしいですね」(同)

 

 とはいえ、同作が歴代興行収入を塗り替えるような大ブームを巻き起こす可能性は決して高くない。

 

「実写の邦画が “オワコン化した” という議論はこの数年、たびたび巻き起こっています。そもそも実写の邦画には絶望的なほど予算が足りていません。

 

 韓国映画のように、海外展開を前提に製作すれば、ある程度の予算がかけられますが、日本はそうなっていない。むしろアニメ映画のほうが海外展開しやすい状況です。大手配給会社もこぞってアニメ映画に力を入れ、海外での活用を狙っている状況です。

 

 ここから巻き返しをはかるとすれば、やはり韓国と同じように国策として実写映画を強化していくしかない。ただ、そうなると税金の投入や免除など、国の関与を多くの人に理解してもらう必要があります。

 

 とはいえ、実写映画だけ支援するわけにもいかないですから、バランスが難しいところです」(同)

 

 映画愛だけではどうにもならない。

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