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「日本人と縁もゆかりもない」差別表現で大炎上の『週刊新潮』 謝罪文で触れられなかった大女優の名

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《「週刊新潮」コラムに関するお詫びと今後について》
8月4日、『週刊新潮』が作家の深沢潮氏から抗議を受けたことで同社のHPに謝罪文を掲載した。ことの発端は7月31日号に掲載した元産経新聞記者の高山正之氏によるコラムであった。
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「高山氏は『変見自在』という連載で『創氏改名2.0』と題して、海外にルーツを持つ方が日本国籍を取得する方法を説明した上で、深沢氏ら複数人の名前を出して、
《日本名で日本人をあたかも内部告発するような言い方は素直には聞けない。はっきり外人名で語るべきではないか》
《日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな》
と差別と受け取られる持論を展開したのです。深沢氏は朝鮮半島にルーツを持ち、自身の結婚・妊娠を機に日本国籍を取得しています」(芸能記者)
2012年『金江(かなえ)のおばさん』が新潮社主催『女による女のためのR−18文学賞』で大賞を受賞したことでデビューを飾った深沢氏。新潮社とも深い関わりのあった彼女は、4日に開いた記者会見で同社に対して文章での謝罪と、『週刊新潮』の誌上で深沢氏が反論する機会を設けるように求めた。すると同日、新潮社は深沢氏に対して謝罪文を掲載した。
《書き手に寄り添い良い作品を共に生み出すことは私たちの重要な責務であると考えております。今回、深沢潮様の心を傷つけ、多大な精神的苦痛を負わせてしまったことをたいへん申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます》
しかしながら、同社はコラム内で批判の矛先となった別の著名人について触れることはなかった。
「同コラムでは、深沢氏に加えて、東北大学教授・明日香壽川(じゅせん)氏や女優の水原希子さんを名指しで批判。水原さんについては《米国人と韓国人の間に生まれ、日本人とは縁もゆかりもない》と、長年日本で活躍している彼女を真っ向から否定するような表現を用いています。
水原さんはアメリカで生まれると2歳で神戸市に移住。2012年にアメリカ国籍であることを明かしており、現在は日本との2拠点生活を送っています。2022年に日本の映画界における性加害が取り沙汰された際、自身も加害にあったことを明かして、性的なシーンで俳優に負担がかからないように調整する『インティマシー・コーディネーター』を日本で初めて導入する必要性などを訴えました。
日本で育ち、日本のエンタメ業界で活躍している彼女が“日本人とは縁もゆかりもない”と一刀両断されるのは、辛いでしょうね。この件で水原さんはコメントを出していませんが、やはり傷ついているのではないでしょうか。
なぜ編集部としてこうした表現を許容したのか、同誌には厳しい検証が求められることになりそうです」(芸能記者)
どんなルーツを持っていても日本について語るのは自由なはずだが……。