エンタメ・アイドル
故ク・ハラさん 実母から育児放棄、死後に遺産争い…壮絶半生に「生きててほしかった」ファン号泣

KARAの元メンバー、ク・ハラさん(写真・共同通信)
8月6日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で、韓国のガールズグループ・KARAの元メンバーで、2019年に28歳の若さで亡くなったク・ハラさんの半生が取り上げられ、大きな反響を呼んでいる。
「幼少期から貧しい生活を強いられていたというハラさん。9歳のときに母親が家を出ていき、その絶望から父が自殺未遂。兄とともに父方の親戚に引き取られて育ったそうです。そんな彼女でしたが2008年、KARAに加入し、2010年には日本デビューシングル『Mr.』でブレイク。ヒップダンスと愛らしい笑顔で、日本でも“国民的K-POPアイドル”と称される存在になりました」(芸能ジャーナリスト、以下同)
順風満帆に見えた芸能生活だが、ある事件が大きな転機となった。
【関連記事:「こんな泣くことある?」KARA『Mステ』で13年ぶりにヒット曲披露しネット感涙…「本当に36歳?」「透明感、オーラすごい」驚嘆の声も】
「2018年、当時交際していた男性との間で暴行事件が起きたのです。当初はハラさんが加害者として報じられましたが、のちに恋人からの執拗な束縛や、リベンジポルノを示唆する脅迫があったことが分かっています。にもかかわらず、彼女に対する誹謗中傷は収まらず、精神的に追い詰められたハラさんは、うつ病を発症したのです」
医師の勧めで実母と再会を果たすも、そこに待っていたのは癒しではなかった。
「母親からは『私は有名人の母よ』という態度を向けられことで、ハラさんは『私のこと嫌いなのかな』と日記に記していたそうです。育児放棄して出ていった母の自己顕示欲が、彼女をさらに傷つけていきました」
2016年、KARAが事実上の解散。その後ソロ活動をスタートさせたハラさんは、2019年に日本でツアーを開催。明るい笑顔をファンに振りまいた。だが韓国に帰った後、Instagramに「おやすみ」と投稿。そして翌日、自宅で亡くなっているのが発見された。
衝撃の放送内容の中でも、視聴者の涙を誘ったのが“遺産騒動”だった。ハラさんが亡くなった直後に母親が姿を現し、いきなり娘の遺産相続を主張。これに兄が「育児を放棄した親が、子どもの死後に財産を受け取れるのはおかしい」と反発。それを法で守るべく、彼女の名前がついた新法「ク・ハラ法」が制定されるきっかけを作ったという。
「この法律は韓国でも大きな話題となり、議論の末に成立しました。ただ結果的には父が6割、母が4割相続する形で決着しています。それでもハラさんを思うお兄さんの怒りが社会を動かす一歩になったのは間違いありません」
放送後、Xでは多くのファンが彼女の死を悼む声を寄せた。
《生きてたら今ごろどんな風に活動してたんだろうって考えてしまう》
《生きてて欲しかった…》
《ハラちゃんを返せ!!KPOPアイドルで唯一大好きになった人…》
ハラさんの哀しい過去と遺族の闘いが、今も視聴者の心を揺さぶり続けている。