エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

「令和のコンプラ違反、昭和世代にも責任」元“セクシーキャスター”が語る“ゆるゆる芸能界”でのセクハラ、パワハラ…「中居正広&国分太一騒動」に潜む背景

エンタメ・アイドル
記事投稿日:2025.08.14 19:00 最終更新日:2025.08.14 20:35
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「令和のコンプラ違反、昭和世代にも責任」元“セクシーキャスター”が語る“ゆるゆる芸能界”でのセクハラ、パワハラ…「中居正広&国分太一騒動」に潜む背景

性加害トラブルが問題となった中居正広と、「コンプラ違反」がグループの解散にまでなった国分太一

 

 2025年上半期の芸能ニュースは、人気を極めていた“平成タレント”についての報道が目立っていた。

 

 1月、中居正広フジテレビの女性アナウンサーの間に起こった「性加害トラブル」に端を発する、同局の会見が開かれた。会見は10時間にも及んだが、その後、当時局が敷いていた体制に批判が殺到したのは周知の通りだ。また、6月には、TOKIO のメンバーだった国分太一の行動などに端を発した「コンプライアンス違反」が問題視された。同グループは、6月25日に解散を発表している。

 

 

「平成のコンプラはとても“ゆるゆる”でした。もしかしたら、令和で起きたコンプラ違反は、私たち昭和生まれ世代のせいかもしれません」

 

 そう語るのは、タレントのローバー・美々さん。現在はK-POP関連、化学薬品業界にも活動の幅を広げている。美々さんは、1994年から1996年に放送された『どんまい!! スポーツ&ワイド』(日本テレビ系)のコーナー「ロバの耳そうじ」で“セクシーニュースキャスター”に扮して話題になり、その後は多くのバラエティ番組に出演。当時の芸能界の“ゆるゆるコンプラ意識”はどのようなものだったのか。

 

「『そういう時代だったから』と言われればそれまでですが、ハイレグ水着は股間の布が競うようにどんどん細くなり、食い込みの角度も激しくなっていきました。私もレースクイーンだったのでリアルに感じていました。深夜番組では、その食い込み角度を測る企画もありましたね」

 

「ロバの耳そうじ」のオーディションではこんなこともあったという。

 

「参加者は超ミニスカで『脚を組み、何かアクションをしてほしい』とリクエストされました。どうしたってパンチラしてしまいますよね。だけどそれだけではなく『両脚を開いて』とも直球で言われて。今ならテレビ局が潰れるほどの問題になりますよね(苦笑)。

 

 ディレクターさんが水着の女の子をおんぶして局内を歩いていたこともありました。『お前もこれくらいやって、みんなと仲良くなれよ』と意味不明なことを言われましたが、あれはなんだったのでしょうか……」

 

「ロバの耳そうじ」では開脚しながら股間部分に垂れ幕をおろすのが恒例だったが、うまくおりなかったときは、男性ディレクターがスカートの中に顔を突っ込んで垂れ幕を下ろしたりしたこともあったそうだ。

 

「当時は、コンプラやハラスメントという言葉が知られていなかった時代なので、スタッフにも演者にも(コンプラに)抵触する意識はまったくありませんでした」

 

 番組視聴者からはクレームどころか「面白い」「かっこいい」という反響が多く、そうなるとスタッフの要望はどんどん過激になっていった。

 

「『スカートはもっと短く』『パンツの色はもっと派手に』と言われ、あわてて控え室に戻り着替えましたが、スタジオ内に用意された簡易テントで着替えていた女の子もいました」

 

 だが、いま振り返ってみると、“パワハラ”とも取れる言動は局内でも横行していた。

 

「なかでもすごくショックだったのが、ディレクターさんからかけられた『局アナは死んでもこんなことしないから』の一言でした」

 

 他番組では、局関係者とプロダクションの飲み会に当然のように参加させられた。

 

「女の子たちはノリがいいカラオケに合わせて歌って踊るのは当たり前。お笑いの方々は裸になって踊っていました」

 

 そしてある日、美々さんは政界、財界、芸能界に影響力がある「大物」と「2人きり」にさせられた。

 

「出版記念という名目のパーティに多くの女の子と参加させられました。

 

 そして『この後はカラオケを』と言われみんなで移動。だけど私だけ黒塗りの高級車に乗せられました。すると車内にはその『大物』がいました。『やられた!』と思いましたね。

 

 高級別荘のような和食料理店の座敷に連れて行かれ、となりの部屋には布団が敷かれていました。“そういうこと”をされそうな雰囲気になり、私が笑い話などではぐらかしていたら、最後は『大物』が呆れて帰ってしまいました。もし断れない女の子だったら……と想像してしまいました」

 

 そうした経験から、美々さんは最近、「令和のコンプラ違反は昭和生まれ世代にも原因がある」と思うようになったそうだ。

 

「番組が高視聴率だったこともあり、平成の制作スタッフさんや演者はハラスメントに対する意識をアップデートできないまま20年、30年ときてしまったのではないでしょうか。

 

 私たちがやってきたことが引き継がれたことで『多くの方が傷ついてしまった』『被害者の方が出てしまった』と考えるようになり、私のこれまでの芸能活動さえも後ろめたくなりました。

 

 こうしたことを次世代に送らないという大切さを改めて感じています」

 

 コンプライアンスに対する意識改革は急務だ。

続きを見る
12

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る