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【あんぱん】後半の急な“失速感”で視聴者に広がる失望…ヒロインの存在感ダウンの一方“サブキャラ”人気の皮肉

今田美桜
今田美桜主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』が好調だ。
8月19日放送の第102話の視聴率(世帯平均、ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)は17.1%で、前週の第97話、第99話でも17%台を記録。8月20日放送の第103話までの平均視聴率は15.9%となっており、16%台は目前だ。前作『おむすび』が13.1%だったことを考えれば、健闘しているといえる。
そんな『あんぱん』ではあるが、こんな声も少なくない。
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《なんかあんぱんわたしの中で急に失速してしまったな……なんでだろう……》
《前半がピークで、後半は尻すぼみな脚本。つまらなくなってきて録画へ》
と、「後半になってつまらなくなった」という意見がXでは目立つのだ。
「ドラマへの意見で目立つのが、主人公は嵩(モデルはやなせたかし)でよかったのでは、というものです。ドラマの前半はヒロイン・のぶ(今田)の人生をメインに、丁寧に描いていましたが、後半で嵩と結ばれてから、急にヒロインの存在感が薄くなってしまいました。何のための前半だったのかという声です。
『アンパンマン』を生み出すまでの過程を描くといいつつ、後半になると7年飛ばし、5年飛ばしという雑な展開が続き、やなせさんが作品を生み出すまでの苦悩が伝わってきません。同じく実話をもとにした夫婦ものの朝ドラ『ゲゲゲの女房』や『まんぷく』『らんまん』のような展開を期待していた人は、肩透かしを食らった気持ちでしょう」(テレビウオッチャー)
Xには
《やっぱり、のぶを主役にするのは無理があるんだよなー嵩の人生をのぶ目線で語るストーリにすれば良かったのに 本当に勿体無い》
《#あんぱん 見続けてるけど展開早いというかエピソードを消化してる感が強い 素直にやなせたかしを主人公にすれば良かったんでは…?のぶ主人公なおかげでその家族のエピソードも入ることになるから詰め詰め過ぎる》
との意見が見られる。
そんなヒロインへの失望が広まる一方で、存在感を増しているのがサブのキャラクターたちだ。
《蘭子が主役になってもた感じある》
《嵩のぶより八木蘭子シーンの方が脚本ノリノリで書いてそうなのが透けてみえる》
8月19日の第102話では、のぶの妹である蘭子(河合優実)と八木(妻夫木聡)が、互いに戦争で愛する人を失ったことを明かし、2人の距離が急速に縮まる場面が描かれた。番組開始時から「ヒロインより存在感がある」と言われていた蘭子。肝心のメインストーリーは失速気味でも、蘭子のラブストーリーがあれば、視聴率は安泰かもーー。