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【名物番組が終了】文化放送の“迷走”改編にラジオファンから相次ぐ不満、フジサンケイグループ“混乱”の影響指摘する声まで

文化放送で『大竹まこと ゴールデンラジオ!』パーソナリティを務める大竹まこと。改編で放送時間が拡大となる
関東地方をカバーするラジオ局・文化放送の2025年秋の改編が明らかになるも、その内容がラジオファンから不評を買っている。
これまでの動きをスポーツ紙記者が解説する。
「もっとも大きなものは、文化放送出身の名物アナウンサー・野村邦丸さんによる平日午前の帯ワイド番組『くにまる食堂』の終了です。新たに、フリーライターの武田砂鉄さんによる新番組『武田砂鉄 ラジオマガジン』がスタートします。野村さんは日曜午後に新たな番組を担当します。午後の人気番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』は、これまでの13時開始から前倒しされ、11時30分にスタート。放送時間も2時間半から3時間半と、1時間増える形となります」
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これに対し、Xでは不満の声が相次いでいる。
《くにまる食堂が終わってゴールデンラジオが時間延長になりますね。文化放送は迷走してます》
《文化放送の編成局長さんあなたは、ラジオを知らない フジサンケイグループから適当に配属された人なの? 全くラジオリスナーの気持ちわかってないよね》
こうした声が聞かれる理由を、ラジオ番組を手がける放送作家が分析する。
「ラジオ番組のリスナーには、自分の生活リズムのなかで番組を習慣的に聴かれている方が多くいらっしゃいます。仕事で運転中で聴く、といったものです。『ゴールデンラジオ!』のように、時間帯が変わって聴けなくなることを、ストレスに感じる人は多いでしょう。新たに起用される武田さんは『ゴールデンラジオ!』の火曜日レギュラーですが、『開局70周年記念 TBSラジオ公式読本』(リトル・モア)の責任編集を務めるなど、TBSのイメージが強い人物です。文化放送らしさが打ち出せないのでは、と疑問に感じるリスナーもいるようです」
文化放送は、ニッポン放送とともにフジサンケイグループに属している。
「文化放送は、ニッポン放送に比べれば独立性が強いといわれてきました。文化放送の魅力はよくも悪くも“変わらなさ”にあるといわれ、それが固定リスナーをつなぎとめてきました。“迷走”ともいわれる改編をおこなった背景には、フジテレビ問題のゴタゴタが文化放送にまで波及した可能性も考えられます」(同前)
変えてはいけないものと、変えなければいけないもの……。放送局は、ジレンマを抱えている。