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フジお天気コーナー、視聴者の不快感集めた気象予報士への“いじり”大物キャスターの“愛ある呼びかけ”との違い指摘する声続出

故・小倉智昭さんの“呼びかけ”には「愛があった」という声がネットでは多い
朝の情報番組『サン!シャイン』(フジテレビ系)で気象キャスターを務める気象予報士・天達武史氏への“いじり”が波紋を呼んでいる。
「8月28日放送のお天気コーナーで、天達さんは天気図のなかに『天気図に描くほどではない“隠れ前線”があると解説しました。すると、スタジオにいた、タレントで作家の遥洋子さんが『その心は?』『隠れた心は?』などと、たたみかけるように天達さんを追及したのです。スタジオは笑いに包まれ、同席していたジャーナリストの峯村健司さんが『オチがないと』と、天気予報に関係ない、天達さんをさらに追い込むようなひとことをかけました」(スポーツ紙記者)
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このやりとりに、SNSでは不快感を示す声が相次いだ。天達氏は前番組の『情報プレゼンター とくダネ!』の時代から気象キャスターを務めている。『とくダネ!』では、総合司会で2024年に亡くなった小倉智昭さんの「アマタツー!」という呼びかけが名物となり、その後の軽妙なやりとりが評判だった。
そのためXでは、小倉さんの対応と比較する声が並ぶ。
《天達さんは、とくダネで小倉智昭さんからイジられていたのが印象的。だから他の方も同じようにしているんだろうけど、小倉さんには愛があった》
《天達に色々突っ込んで良いのは小倉さんだけだろこういう他人をいじって笑いを取ろうとするコメンテーターは外して欲しい不快でしかない》
《かつて「とくダネ!」に天達さんが出演する際に、彼のキャラが活きるように敢えて「アマタツ!」とやったのは、小倉さんの後輩への気遣い》
こうした声が聞かれる理由を、放送作家が語る。
「小倉さんは、長年にわたってフジテレビの朝の顔を務めてきた、大物キャスターです。そのため、天達さんへの対応は、ビートたけしさんの“たけし軍団いじり”、和田アキ子さんの“アッコファミリーいじり”のような、ある種の芸として成立していました。天達さんとかかわりの薄い人が、小倉さんと同じノリで軽薄な態度を取ったことで『失礼』『不快』と受け取られてしまっているようです」
フジテレビでは、2024年7月に『めざましテレビ』のYouTubeチャンネル「めざましmedia」内で、先輩アナウンサーらが新人だった上垣皓太朗アナに対し、容姿をいじるシーンが問題となったことがあった。
「上垣さんは20代ながら、ベテランのような雰囲気をまとっているところに特徴があります。新人アナとして『FNS明石家さんまの推しアナGP』(フジテレビ系)に出演した際は、明石家さんまさんから『入社15年め?』といじられていました。さんまさんの場合、フジのアナウンサーやスタッフなどの“いじり”がお家芸と受け取られていたからこそ、笑いにできたのです」
誰かをいじるにしても、そこには相手への“リスペクト”や、不快にさせない“実力”が求められるのだ。