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遠藤憲一「高校で教科書を燃やされたから」役者の道へ

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.26 20:00 最終更新日:2018.03.26 20:00

遠藤憲一「高校で教科書を燃やされたから」役者の道へ

 

 俳優の遠藤憲一が、3月18日放送の『マルコポロリ!』(関西テレビ)に出演した。

 

 番組で「人生でやり直したいことは?」と聞かれた遠藤は、「もう1回同じことをやりそうなのでやり直したくない。ただ1個だけ、勉強が小・中と大嫌いだった。初めての(高校)受験のときに、神奈川の偏差値の一番低い高校(を受けた)。偏差値38っていう」と発言。

 

 さらに「そこの高校のテストが、『A君からB君の家までが25メートル。A君の家から(2つの間にある)肉屋までが5メートル。肉屋からB君の家までは何メートルでしょう?』。(思わず)逆にとんちかと。いくら勉強苦手な俺でも3カ月は勉強したから、固まっちゃって」と振り返った。

 

 遠藤は入学するなり学校の上位レベルに入ることができたというが、「2学期で中退してしまった」という。このため「受験の前に猛烈に勉強したらどのへんの学校までいったのか(やり直してみたい)」と語っていた。

 

 高校を中退した理由について、2017年8月8日付けの産経新聞のインタビューでこう説明している。

 

「教科書をロッカーに入れっぱなしのまま夏休みを迎えたら、先生に全部燃やされてしまって。2学期から教科書を買わずにいたから、授業も面白くなくなって退学しました」

 

 じつはこの高校退学が、遠藤が俳優の道へと歩み始める大きなきっかけとなった。
 

「その後、バイトを転々としたんですが、ある日、電車の中吊りでタレント養成所の募集広告が目にとまって。軽い気持ちで入ったら、その養成所に劇団もあったんです」

 

 舞台に出て芝居にのめり込むようになったという遠藤。仲代達矢の「無名塾」を10日で辞めるなど紆余曲折を経るが、北野武監督の『その男、凶暴につき』(1989年)への出演をきっかけに、遠藤お馴染みのナレーション仕事も舞い込んだ。

 

 俳優として売れるまでに時間はかかったが、最近では数多くのCMに起用されるなど大活躍だ。遠藤は2017年10月16日付けの朝日新聞デジタルのインタビューでも、高校中退の件に触れ、こう語っている。

 

「この世界に入ったのは偶然だったけど、普通に高校を卒業していたら今の僕はなかったと思います。あの時は『なんだよ!』と反発したけど、その先生の厳しさがあったから、自分はこうしているわけで。今は逆に感謝の思いがありますね」

 

 もし教科書が燃やされていなかったら、俳優・遠藤憲一は誕生していなかったのだ。

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