「世のため、人のため、公序良俗と安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に追求する娯楽番組」
そんな壮大なテーマのもと、納豆風呂に入る少年からギャラクシー賞受賞作品まで、30年にわたり大阪から発信してきた『探偵!ナイトスクープ』。関係者たちが名(迷?)作と太鼓判を押す「神回」を徹底調査した!
「もしこの番組が終わったら、構成作家は引退します。ほかの番組は全部辞めたんですが、この番組は32歳からずっとやっていて愛着があるし、日本一の番組だと思っていますから」
『永遠の0』『海賊とよばれた男』などの著書で知られる百田尚樹氏(62)は、構成作家を番組開始時から続ける。
「当時、番組作りはスタジオ収録が中心。そこで、取材VTRを積極的に活用し、報道とバラエティをミックスした番組を作るというのが企画のスタートでした。
金婚式に、妻に手作りのタンスをプレゼントする男性の回を作ったとき、謎解きでなく、人間自体の魅力を伝えられる番組になると思いました。今では、東京のバラエティにむちゃくちゃパクられています(笑)」
百田氏のイチ押しの企画を聞いた。
「スタッフがいくらネタを探しても絶対に見つからないような人々が登場するのも、この番組の魅力。『10年以上口をきいていない父と母』(2013年4月5日放送)は印象的でしたね」
(週刊FLASH 2018年3月27日・4月3日合併号)